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#MFゴースト 10巻 評論(ネタバレ注意)

「MFゴースト」は「頭文字D」と同じ世界観、あっちが基本的に90年代を舞台にした作品であるのに対し、202X年が舞台の続編という位置づけです。大体20〜30年後?という感じ。前作の登場人物たちがおじさんになって脇役で大量に登場。

前作主人公の藤原拓海も本人は登場しないものの、主人公の師匠としてやたら名前がたくさん登場。

国産車でのマッチレースだった前作に対して、今作は海外製のゴージャスなハイエンドスーパーカーがグランプリレースを繰り広げるという、クルマ好きには眼福な作品。

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「MFゴースト」10巻より(しげの秀一/講談社)

公道レース、特に今巻は海沿いの街を走るだけあって、モナコGPのように華やかな画面。

まあ、クルマが走り出したら同じとこグルグル走って「抜いた!」「抜き返した!」ってやってるだけなんで、正直ストーリー的には大したことやってないんですけど、そこは伝統芸能の世界というか、そういうのが好きな奴だけが読めばいい漫画なんであんま問題にならない。

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「MFゴースト」10巻より(しげの秀一/講談社)

Amazonの評点も4.5ぐらいでずっと安定してて…

と思ったんですけど、今巻は評点低いねw なにがあったんでしょうか。

前作に続き、今作も「最新の高性能車を向こうに回して主人公が非力で軽量なクルマで勝負」ってコンセプトは変わってなくて、もともとハンデを背負ったような戦いなんですけど、それでもちょっと無双がちだと思ったのか、今回は更にハンデ調整入りました。

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「MFゴースト」10巻より(しげの秀一/講談社)

今回のレースは主人公の怪我でフルスペックで戦えないハンデ。

後の展開の伏線巻というか前フリみたいなもんなんで、まあ、読んでて爽快感はないよねってのと、

主菜→かっこいいクルマのレース
副菜→前作の遺産チラ見せ
デザート→とってつけたようなお色気要素と恋愛要素

みたいな漫画なんで、「デザートが主菜の足引っ張んてんじゃねーよ」ってのはあります。

どうせ長くなる作品なんで、今巻は「そうきたか」ぐらいで主人公の巻き返しにのんびり期待しましょう。

女の子描きたがる作者ですけど、ホント「いろんな意味」でヒロインが不遇な作風だなこの人w

 

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