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#赫のグリモア 5巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

ペン画の大家・大麦茜の遺産として、大きな洋館と多数のペン画の相続した曾孫の中学生・若葉。

洋館を訪れた若葉は、隠し扉の奥で赤い鎖に繋がれた蒼い目の美少女「あかずきん」と出会う。彼女は曾祖母が契約し使役していた、人の姿をした最強の魔獣。

曾祖母は歴史に陰から介入し太平洋戦争の裏で暗躍した「書の魔導士」の一人だった。

後継者に指名された若葉は、絵を武器化し魔獣を使役して戦う魔導士の血なまぐさい争いに巻き込まれていく…

美少女版能力バトルな「うしおととら」。ローティーンの少女が銃で撃たれる物騒な絵ヅラが多い。

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「赫のグリモア」5巻より(A-10/講談社)

書の魔道士による国際警察「機構」を大量の魔導書の蔵書と人材交流で支えてきた羽生財団の裏切り。身内であるはずの羽生乃恵瑠さえをも凶弾にかけ、音信を閉ざす。羽生財団に対する強制査察という名の戦争。その裏で、生家と家族に裏切られた乃恵瑠は真実を確かめるべく単身で財団の拠点を目指す。

 

今巻で完結。

外形的には、まあ、打ち切りっぽく見えるんですけど。

人が感想書く前に作った本人が熱く語るんじゃねえよw

作った本人にここまで熱く語られた作品をDISるほど根性ねえよwww

 

本来、作品の外のメタ情報で作品の評価が左右されると言うのは邪道だと思うんですけど、実際に感想書く前にツイート見ちゃったもんな、というのと、これ、要するに「あとがき」なんですよね。

普通に巻末にこのテキストが収録されていたら「あとがき」として「作品の一部」として評価されていたはずで、SNSの時代はその辺の「あとがき」と「作者のSNS上の後語り」の境界が難しいな、と思います。

茶化しましたけど、作者のツイート内容には自分も概ね同意です。

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「赫のグリモア」5巻より(A-10/講談社)

美少女化してエグみを強くした「うしおととら」のような能力バトルバディもので、人によって好みの別れる作品で、それ故に打ち切りだったんだと思うし、それ故に不完全燃焼だったキャラや伏線もいっぱいありますけど、作者が最後の最後まで手を抜かなかったことは、作者に会ったこともないどっかの馬の骨の自分が保証するし、自分はもっとこの作品の続きが読みたかったです。ちょっともったいねえわ。

次回作をお待ちしています。お疲れ様でした。

  

赫のグリモア(5) (週刊少年マガジンコミックス)

赫のグリモア(5) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者:A-10
  • 発売日: 2021/01/08
  • メディア: Kindle版

 

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