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#アルテ 14巻 評論(ネタバレ注意)

ルネサンス期のイタリア、フィレンツェで貴族の実家をおん出て徒弟制で男社会の芸術と職人の世界に身を投じたアルテ。貴族出身の若い女流画家ってことで変わり種として業界で見下されたり重宝されたりする自分の立場に、柔軟に強かに折り合いつけて頭角を現していく。

スペインから長期旅行に来た正体不明の貴族令嬢・イレーネの接待役を兼ねて肖像画の製作を依頼されたアルテ。令嬢は気品と思いやりのあるいい人だったが、ただの貴族令嬢にしては警備は厳重すぎ、周囲は高貴に扱い過ぎていた。彼女の正体はスペイン・カスティリャ王国の王女カタリナだった。

前巻でアルテが王侯貴族の陰謀劇に巻き込まれて無実の罪で捕縛・投獄と救出・脱獄ときまして、今巻でフィレンツェからの脱出行と、波乱万丈の展開が続きます。

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ここまで作品の大半で舞台だったルネサンス期のフィレンツェから舞台が移って、主要登場人物もガラッと変わってしまう、結構な大転換ですけど、大丈夫なのか(汗

親方のレオとも離れ離れに。

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脱出行の最中で立ち寄った、家出同然で画家見習いとして独立して以来、疎遠になった母の実家。

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追われる身となったアルテに対して、母親は何を語るのか。

気付けば14巻、あとがき見ると編集者の中には「高校生の頃から『アルテ』読んでます!」って人もいて、作者もびっくりだけど読んでるこっちもびっくりです。

ついこないだ始まったばかりと思ってたこの作品も、1巻が出たのはもう6年も前なのね。

次巻からガラッと変わってスペイン・宮廷画家編になるんかしら。どうなることやら。

 

 

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