#AQM

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#対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 1〜2巻 評論(ネタバレ注意)

全寮制のお嬢様学園の高等部に入学してしまった、お嬢様の皮を被った2人の格闘ゲームオタクが出会ってしまったガール・ミーツ・ガール。


格ゲーにハマってるお嬢様たち、ということで同時期の今現在やってる「ゲーミングお嬢様」とテーマがカブってんですけど、

shonenjumpplus.com

あんまりパクったパクられた言われないし、実際読んでみてもパクったとかそういう感じは全然しないですね。

まあ「格ゲーするお嬢様」って名作「ハイスコアガール」にも登場してたんで、パクリとか言うのも今更で野暮ってもんかな、という感じ。

「ゲーミングお嬢様」も2月に1巻が出るんでしたか? 同じテーマでどっちもそれぞれに面白いのは良いことだ。


前作で「柚子森さん」という、女子高生と女子小学生のドタバタおねロリ百合コメディを描いていた作者さんで、たぶん女性だと思うんですけど少女漫画っぽい絵柄ながら少女をフェティッシュに描きます。美少女に対する女性目線のエロ目線とでも言うか。

1巻読んだときは「格ゲーにかける青春」を描きたいのか、「百合」を描きたいのか、「柚子森さん」のイメージに引っ張られてどっちつかずの生煮えのぼんやりした漫画だなと思ったんですけど、2巻はだいぶはっちゃけててキリッとしてるというか、どういう漫画を読ませたいのかだいぶわかりやすくなった気がします。

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「対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~」2巻より(江島絵理/KADOKAWA)

1巻では主要人物が2人しかいなかったので百合っぽく見える比重が重かったのが、今巻で登場人物が増えてかえって先入観の枷が外れたのかもしれない。

百合は擬似のフェイクで、格ゲーにかける狂気というか、「格ゲー馬鹿」を描きたい漫画というか、アホだなコイツらw

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「対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~」2巻より(江島絵理/KADOKAWA)

熱意ゆえの狂気じみた言動のおかしさを、口汚い格ゲーマーの言動に乗せてという感じで好相性。この辺はテーマが同じなだけあって「ゲーミングお嬢様」と共通ですね。

「おっさんのガワを被った美少女」感はやはり避けがたくあるんですけど、ビジュアルがフェティッシュで可愛らしい分、落差のギャップが際立ってていいワ。

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「対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~」2巻より(江島絵理/KADOKAWA)

キャラが可愛いってのはこの漫画の本質ではないんでしょうけど、ビジュアルが眼福なのは嬉しいオマケだなと。

本質は睡眠時間削ってでも何かに夢中になることと、希少な同好の士に出会えた絆でしょうけど、同じような気持ちになったことがある奴には刺さるんだよなこういうの。

ネトゲ時代にやってたプレイブログを読み返したくなった。

作者もビビるスピードアニメ化として昨日話題になってましたけど、

natalie.mu

まあ角川ですし、そのへん手慣れてそうだから大丈夫っしょ。

ということで次巻も楽しみですけどアニメも楽しみね。

 

 

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