表紙あれですよね。
最終巻の表紙もそうでしたけど、
最後の戦いで炭治郎の片目と左腕は機能を失うんですけど、ハッピーエンドの雰囲気を壊さないようにパッと見はそのことを隠しながら、でも断固として反映させますよね、この作者。
大ヒット漫画「鬼滅の刃」のファンブック。
設定資料集+単行本未収録漫画+書き下ろし漫画、という感じ。
少々お高くて通常の単行本の倍くらいの値段はしますが、テキスト中心でkindle版で252ページ(表紙、裏表紙、奥付など含む)もあるので、読み応えは十分。
冒頭、31ページかけて絵と語りで振り返る本編ダイジェスト。
鬼殺隊・鬼・関係者全員の設定資料。ジャンプ系でよくあるやつですが、後段で語られますが初代担当編集が「なんで?」の鬼だったせいで各キャラに本編では現れなかった膨大な裏設定があるので、そのまとめを既出イラストとテキストで解説。
ちょっと面白いのは、「柱たちが他の柱をどう思っているのか本音アンケート」みたいなコーナーが全員分あります。稲中卓球部であったなこんなん。
岩柱さん、見た目によらずカプ厨すぎでしょwww
収録漫画はすべて原作者・吾峠呼世晴の手によるもの。
「地獄の鬼取材〜三途の川を超えて〜」
描き下ろし7ページ。
死んだ鬼たちにあの世で「各呼吸の斬られ具合どうだった?」と訊いて回る頭のイカれた企画。
何を言っているの?
「煉獄零話」
単行本初収録、19ページ。
煉獄さんの存命時の通常任務中のシリアスなエピソード短編。
「年始番外編」
単行本初収録、1ページ2篇。
ギャグコメディ4コマ。
「炭治郎の近況報告書」
描き下ろし、13ページ。
最終回の1話前で一緒に生活を始めた炭治郎・禰󠄀豆子・伊之助・善逸のその後の日常もの。ほんわかテイスト。
「密着!"キメツ学園"に通う炭治郎の1日」
単行本初収録、6ページ。
番外スピンオフ?のキメツ学園。柱が先生で炭治郎たちが生徒でみたいなギャグコメディ。
「鬼滅の土台」
描き下ろし、9ページ。
初代担当編集との打ち合わせの逸話など。
その他イラスト、あとがき、などなどなど。
読まなくても支障はないけど、読むと楽しくて嬉しい、というちょうどいい塩梅かなと思います。
禰󠄀豆子と善逸がくっついたらしきラストが唐突に感じた向きには、その隙間を埋めるエピソードも。
個人的には良い買い物でした。
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