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#葬送のフリーレン 4巻 評論(ネタバレ注意)

80年前、魔王を打ち倒し平和をもたらした伝説のパーティ。

勇者ヒンメル。戦士アイゼン。僧侶ハイター。魔法使いフリーレン。

王都に凱旋した彼らには、世界を救った功績に対する歓待と、その後の長く平和な人生が待っていた。

80年が経ち、勇者も僧侶も寿命で世を去り、戦士のドワーフも老いた中、長命種エルフの魔法使いフリーレンだけがひとり変わることなく魔法を求めて彷徨いながら、かつての仲間の死と追憶に触れていく異色のファンタジーもの。

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「葬送のフリーレン」4巻より(山田鐘人/アベツカサ)

ヒロインからしたら一瞬にすぎない間しか同じ時間を過ごせない、エルフと人間の寿命と時間感覚のギャップの哀愁を淡々と。

突然現れて各所で評判で、少年サンデーのエースの座に居座った感がありますね。

前巻の続き、旅の途中で立ち寄った村で燻っている僧侶・破戒僧の男をパーティーに誘うフリーレン。そこには彼女のある想いがあった…

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「葬送のフリーレン」4巻より(山田鐘人/アベツカサ)

読者かよお前はw

いわゆる「普通」に歳をとって死んでいく人間ですけど、それ故にフリーレンが持たない魅力を持つナイスなキャラです。

定番展開ならなんだかんだの挙句仲間に加わるものですが、この作者は少し変わった味付けをしてきそうな気がしますね。

この男は旅を共にすることになるでしょうか。表紙が少しネタバレですけれども。

その他のエピソードも、短いエピソードを繋ぎながらい〜いエピソードばっかだなコレ。

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「葬送のフリーレン」4巻より(山田鐘人/アベツカサ)

アニメ化されたら、こことか尺をとってピアノかバイオリンのソロの劇伴で盛り上げて…とかついついあれこれ夢想してしまいますが、淡々としてるところがこの作品の味でもあるんで悩ましいところです。

いや、俺がアニメ作るわけじゃないんですけどw

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「葬送のフリーレン」4巻より(山田鐘人/アベツカサ)

ここのヒンメルの心中に思いを馳せると、もうさあ…切ねーんだよイチイチ。

しんみりと切ない系だけが売りじゃなくて、ギャグもスンッとしていつつもキレてていいんですよね。この漫画。

不老長寿のエルフのフリーレンを鏡のように使って、儚く短い人の営みを映して見せる作品ですが、次巻はエキサイティングな予感漂う、旅の通行許可のために渋々一級魔法使い試験編のようです。

ハンター試験みたいというか、

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「葬送のフリーレン」4巻より(山田鐘人/アベツカサ)

ヒソカみたいなんおるでオイ。

 

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