

「MFゴースト」は「頭文字D」と同じ世界観、あっちが基本的に90年代を舞台にした作品であるのに対し、202X年が舞台の続編という位置づけです。大体20〜30年後?という感じ。前作の登場人物たちがおじさんになって脇役で大量に登場。
前作主人公の藤原拓海も本人は登場しないものの、主人公の師匠としてやたら名前がたくさん登場。
国産車でのマッチレースだった前作に対して、今作は海外製のゴージャスなハイエンドスーパーカーがグランプリレースを繰り広げるという、クルマ好きには眼福な作品。

「MFゴースト」11巻より(しげの秀一/講談社)
第3戦、前巻で左肘に怪我を負ったままレースをスタートした主人公が2速を使えないハンデで順位を落としましたが、今巻が不可解な痛みの回復で後方からガンガン順位を上げていくオーバーテイク巻。
昔F1でウィリアムズルノーにいたパトレーゼがピットスタートで最後方から十数台をごぼう抜きにしていく楽しいレースがありましたが、オーバーテイクはレースの華で楽しいですね。

「MFゴースト」11巻より(しげの秀一/講談社)
まあ、話としてはクルマがぐるぐる同じとこ走って抜いた抜かれた言ってるだけで、特になんの進展もないんですけど。
この辺の「速く走ってるだけ」のディティールにロマンを見出すか否かは、レースもの全般に言えますけど意外と人を選ぶものなので、つまんない人にはつまんない漫画だと思います。
逆に好きな人にとっては、ストーリーが何も進展してない上に、画面もすごい描き込んでるようでいてある意味手抜きっちゃ手抜きな気もするんですけど、これだけ読ませるのすげえな、とw
この辺の明らかに写真取り込みの背景に延々と解説者のふきだしだけが続くの多用されるんですけど、「コレ、漫画か?」と思わなくもないんですけど、

「えっ、なに?藤原結婚したの?誰と?」ってココが一番面白いのやめーやw
レースシーン以外では、ヒロインズのお色気描写と、「頭文字D」の登場人物たちのエピローグと、とそれぞれバラバラに独立してるサービスシーンのパーツを接着剤でくっつけたような漫画になってきたような気がせんでもない。
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