
西尾維新の原作を大暮維人がコミカライズして週刊少年マガジンに掲載の鉄板漫画。キャラデザVOFAN準拠。こんなに美麗な絵でコミカライズされると原作冥利に尽きるでしょうね。ちなみに自分は原作とアニメを消化済み。
順番を入れ替えて、羽川の猫のエピソードの前に「こよみヴァンプ」・傷物語。
化物語シリーズの原作小説は、近刊はちょっと追えてないんですけど、20冊ぐらいは所蔵してて読破済みなんですが、なにしろ冊数が多いのでなかなか再読していないです。最後に読んだのは何年前だろうか。特にアニメで同じ話が観れちゃうってのもあるんですけど。
このコミカライズの今巻の原作「傷物語」も読んだのはだいぶ昔で、あんまりもう憶えてなくて、劇場版三部作も第一作は観に行ったんですけど、バタバタしてた時期でそれっきりになってました。
要するに、あらすじはぼんやり憶えてるけど、細部は忘れてる状態でした。
で、今巻なんですけど。
あー。思い出したわ。

「化物語」13巻より(西尾維新/大暮維人/講談社)
シリアスな、とてもシリアスな展開です。暦とキスショットに襲いかかる最後の刺客、吸血鬼ハンター「ギロチンカッター」を倒し、いよいよクライマックス。
あー。「偽物語」のアニメの火憐ちゃんハミガキ回を思い出した。唐突にすごくくだらない展開になるんですよねこの作品www
このシリアス展開の途中に挿入されるエピソードのくだらなさに反比例するように、作品最高の冴えをみせる大暮維人の美しい筆致。

「化物語」13巻より(西尾維新/大暮維人/講談社)
馬鹿なんですけど、くだらないんですけど、エロいを通り越して官能的というか、もはや神々しいわw
誌面の美しさで言ったら日本の漫画の中でも最高クラス。
大人が一生懸命ナニ描いてんだよwww

「化物語」13巻より(西尾維新/大暮維人/講談社)
ということで、次巻おそらく「傷物語」編、完結かな。
その後は原作やアニメとは順番が入れ替わって「猫物語(黒)」かな。羽川との関係性が今巻と対になるエピソードでもあるので、そこまでは多分コミカライズしてくれるんじゃないかと思います。
原作全部コミカライズしようと思ったら30〜40年コースなんで普通に考えたらそこで終わりかなと思いますけど、偽物語以降も描いてくんねーかなー、大暮維人。俺も長生きして全部買うから。それかエロ同人描け。

「化物語」13巻より(西尾維新/大暮維人/講談社)
素晴らしいよ。芸術品のようなコミカライズ。
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