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#葬送のフリーレン 5巻 評論(ネタバレ注意)

80年前、魔王を打ち倒し平和をもたらした伝説のパーティ。

勇者ヒンメル。戦士アイゼン。僧侶ハイター。魔法使いフリーレン。

王都に凱旋した彼らには、世界を救った功績に対する歓待と、その後の長く平和な人生が待っていた。

80年が経ち、勇者も僧侶も寿命で世を去り、戦士のドワーフも老いた中、長命種エルフの魔法使いフリーレンだけがひとり変わることなく魔法を求めて彷徨いながら、かつての仲間の死と追憶に触れていく異色のファンタジーもの。

ヒロインからしたら一瞬にすぎない間しか同じ時間を過ごせない、エルフと人間の寿命と時間感覚のギャップの哀愁を淡々と。

突然現れて各所で評判で、少年サンデーのエースの座に居座った感がありますね。

北への通行のために急遽、一級魔法使いの資格が必要となったフリーレン一行は、試験に参加。

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「葬送のフリーレン」5巻より(山田鐘人/アベツカサ)

一次試験の内容は、結界に閉鎖された地でシンボルアイテム巡る争奪戦を3人1組のチームで制すること。

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「葬送のフリーレン」5巻より(山田鐘人/アベツカサ)

と、今巻は追憶話は一旦置いといて、過去回想もどちらかというと過去の因縁話に近く、やってることは完全にハンター試験(チーム戦)です。

シチュエーションバトルとでもいうか、こういうのはまあ、面白いに決まってるというか。

ヒソカ役というか、過去の試験で試験官を殺害した受験生も参加。

受験生の死も厭わない試験なので、まあ試験官の側も受験生に殺されても文句も言えないというか、だからこそ今回も試験に参加できてるんでしょうし、そういうところもハンター試験に似てんね、と思います。

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「葬送のフリーレン」5巻より(山田鐘人/アベツカサ)

バトル回ながら、この作品はバトル回の方がむしろ淡々と静かに進行する傾向がありますね。そんな中、試験の大前提をぶっ壊しにかかるフリーレンの俺TUEEEE展開。

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「葬送のフリーレン」5巻より(山田鐘人/アベツカサ)

これまでの中では比較的異質なエピソードですけど、相変わらず淡々と、バトル回ほど静かに、そしてコメディシーンに至っては投げやりにすら見える淡々さで、おかしな漫画だなあコレw

次巻も引き続きハンターじゃなかった一級魔法使い試験編とのことで、北の目的の地にたどり着くのはけっこう先になりそうね。

 

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