空飛ぶ龍を捕龍船(飛空艇)で狩る「龍捕り(おろちとり)」にまつわるファンタジー。狩った龍は解体して売ったり食ったりする。若干、風の谷の天空のなにか風味。
唐突に現れた、ヒロインの1人・ヴァニーの故国にまつわるエピソード。
内紛により王家が壊滅し、内戦を続く中さらに駆除不可能な龍が王宮に巣食い、泥沼と化した王国。
王家の生き残り・ヴァニーへの迎えの使者。王国軍と議会軍の戦場のど真ん中で亡国の姫・ヴァニーの龍捕りが幕を開ける。
という、アクションとしてもドラゴンスレイヤー的なお話としても見応えのある熱い展開。
なんですけど、読者である私の興味は最終的にヴァニーが新王として国に残るのか、龍捕りの旅を続けるのか、に既に移っています。
('A`)?
ヴァニーは王に向いていないし、そもそもこの国はあらゆる面でヴァニーを迎えるのに相応しくなく、「勝手に滅びればよかったのに」という感想しかありません。
作者がそのように描いてきたせいもあって、
読者から見たらなんの思い入れもないポッと出の王国の人々は常にヴァニーの足を引っ張り続けるだけの存在で、ヴァニーが困った時に手を差し伸べてきたのは常にツィータと龍捕りたちで。
どう見てもこの国がヴァニーにとっての「還るべき場所」には見えません。
ということで、作品が描き続けてきたテーマや流れから考えても、ヴァニーがここで作品から離脱するのはあり得ないでしょw と、自分はヴァニーが離脱したらこの漫画読むのやめようと思います。
この巻が、自分にとってのグッドエンディングの前フリになるやら、バッドエンディングの前フリになるやら、次巻が楽しみです。
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