#AQM

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#超可動ガールズ 5巻 評論(ネタバレ注意)

美少女フィギュアと「考える人」像の純愛。

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

部屋に飾ってるSFアニメのヒロインフィギュアたちが原作の人格と記憶を持って動き出す、コメディ4コマの名手OYSTERのちょっとだけエッチな非4コマ日常ギャグラブコメ「超可動ガール1/6」の続編。特に脈絡もなく可愛い女の子たちのおっぱいが見れる。

長く「ケロロ軍曹」背景アシを務めてるだけあって空気感もよく似てる。

本領じゃない非4コマの一度終わった作品がリブートしつつアニメ化、OYSTER先生は前世でどんな徳を積んだんだという奇跡のような展開。

格ゲーキャラ、RPGのヒロイン、戦車擬人化キャラ、SFアニメのヒロイン(メインヒロイン)のそれぞれ1/6フィギュアが魂を持ち、可動し、オタクの部屋に住み着いている、という作品。

各キャラ登場時はいろいろすったもんだはあれど、いまでは並んで正座してアニメを見て盛り上がったりして過ごしている日常もの要素も。マジ何しに来たのお前らw

今巻は割りと非日常寄りでしたかね?

主人公、目覚めたら触手モンスターになっていた!という美少女フィギュアとの相性最悪の「変身」(カフカ)展開www

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

更には表紙の新キャラ登場でまさかの合体ロボ展開! 熱い!

けどもうなんでもアリというか、一冊の中での振れ幅すごいなw

劇中作というか、「存在しないアニメの二次創作」的な展開が多くて、「存在しない一次創作」がどれも面白そうなの、ちょっと感心してしまいます。今回の合体ロボといい、ノーナの原作といい、だいぶ見てみたい。

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

「げんしけん」の「くじびきアンバランス」なんかをちょっと思い出します。

基本はコメディ進行なんですけど、たまに、「闇」というのとは少し違うんでしょうけど、望郷というのか、胸がギュッと締め付けられるような、「切ない」とも少し違うエピソードを、重くならない程度のボリュームでさらっとぶっ込んできますよね。

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

このエピソードを、架空の一次創作の、しかも「気づいてる奴だけが気づいて、愛情ゆえに何も言わずに飲み込んでいる」テイの裏エピソードとして扱うの、なんというかメタなオタク文化の深淵みたいな話で、ものすごいな。

 

 

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