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#ダンジョン飯 11巻 評論(ネタバレ注意)

迷宮の主・狂乱の魔術師に竜にされた妹・ファリンを追って、冒険者ライオス一行が途中で倒したモンスターを美味しく調理して食べながら下層を目指してダンジョンを進んでいく、RPG世界観の空想グルメ・ファンタジー。

変わり種ファンタジーの中興の祖?「モンスターを料理して食う」というインパクトが強く、またそれが話題になって1巻出オチみたいなブレイクの仕方をした作品ですけど、もともとこの作者の持ち味はストーリーテラーなとこだったよな、といつの間にかストーリーも佳境に。

ライオスの軸、「有翼の獅子の解放」「狂乱の魔術師の無力化」「ファリンの救出」に加えて、カブルーとカナリア隊隊長ミスルンの軸は新たな迷宮の主に選ばれかけているライオスを止めるべく彼を追うこと。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

前巻から引き続き、狂乱の魔術師とのラストバトルの途中、開幕からライオス以外全員死んでるハードな状況から今巻スタート。

多くの竜種を従える狂乱の魔術師に1人で対峙するライオスの起死回生の一手。

そしてついにライオスに追いついたカブルーとカナリア隊。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

作品の重要な縦軸4つのうちの3つまでが今巻で消化され、新たに1つが追加され、呑気な作品ですけどさすがに緊迫の終盤、ドキハラで早く次巻が読みたいわ。

さすがにもう普通に考えたら次巻、遅くとも次々巻で完結かと思います。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

「最終回のひとつ前」としてラスボスっぽいアイツを含め主要登場人物たちが邂逅し本心でぶつかり合う、クライマックスへの布石として激動と充実の11巻。

エンディングに向けた花道は準備万端、この「最後の希望は彼らに託された」感、いいですよね、熱くて。

舞台が整い最終決戦、ライオスの最後の選択は。

最後の最後に彼らを救うのは正義か、友情か、それとも愛か。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

いいえ、おそらくきっと、食欲でしょう。

 

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