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#日本国召喚 5巻 評論(ネタバレ注意)

エルフが首相を務め竜騎兵が空を駆ける、肥沃な国土を誇る中世ファンタジーなクワ・トイネ公国の上空に現れた、鉄の竜。続いて洋上に現れた鉄の城のような巨大艦船。

それらを操る、高度な文明と巨大な戦力を窺わせる彼らは、転移国家"日本国"を名乗り、哨戒機による領空侵犯を謝罪し国交を求めてきた。

日本との国交を樹立した矢先、折悪く野心的な軍事国家ロウリア王国が公国に侵攻、暴虐の限りを尽くし始め、公国は日本に支援を求める。

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

という、日本丸ごと異世界ファンタジー世界に転移しちゃった、なろう小説コミカライズ。「戦国自衛隊」「ゲート」寄りの俺TUEEE。日本側は外交官と自衛隊しか出てこなくて、地元の人たちの主観強め。特定の主人公やヒロインを置かずに回す感じ。

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

異世界の騎士や魔法使い相手に自衛隊が俺TUEEEEする感じかと思ってたんですけど、前巻から魔王とか魔王軍とか出てきて、がんばって戦う官僚たちと自衛官たち、戦っても良い「法の解釈探し」などの描写もちょっと「シン・ゴジラ」っぽくw

俺TUEEE一辺倒でもないのかな?という感じになってまいり…

いや、そうでもねえな?

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

ドヤ顔で乗り込んできた魔王軍の魔導士を自動小銃でハチの巣にする自衛隊の皆さんの図。

テーマ的に「異世界転移もの」なので、それだけ聞くといかにも流行っぽい感じなんですけど、読み味がなんというかレトロです。

絵柄もそうなんですけど、エピソードごとに登場キャラが入れ変わってキャラ人気にまったく頼らない作りとか、淡白なエピソード進行とか、今風じゃないというかなんか昭和の頃の漫画っぽいのはなんなんだろうw

「戦国自衛隊」の原作小説が発表されたのが1971年で、

ja.wikipedia.org

そこから映画化(1979年)など派生作品がたくさん創られたそうなんですけど、まるでその派生作品の一つが70年代から作品ごとタイムスリップしてきたかのようなw

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

作品概要の外型の割りに全然モダンな漫画じゃないんですけど、なんだか「空想科学冒険活劇」みたいな、古き良き妙なワクワク感がありますw

 

 

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