AQM

あ、今日読んだ漫画

#逃げ上手の若君 3巻 評論(ネタバレ注意)

「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」の松井優征の新作は、鎌倉時代末期〜南北朝時代〜室町時代初期を舞台にした歴史物。設定・登場人物は史実ベース。

鎌倉幕府のトップ・執権として世襲で地位を継いできた北条氏の嫡子の少年・北条時行。しかし、幕府と敵対する後醍醐天皇の起こした乱の鎮圧に出兵した足利高氏(尊氏)の寝返りにより、鎌倉幕府は滅ぼされてしまう。

北条氏の滅亡により大切なものを全て奪われた時行は、信濃国の国守にして神官の諏訪家を頼りに落ち延び、足利への復讐を誓う。

f:id:AQM:20211105110659p:plain

「逃げ上手の若君」3巻より(松井優征/集英社

という伝記もの。

主人公の持ち味は強い生存本能に基づく逃げの天才。

バックストーリーは大変興味深く、早く先々の展開を見たくてたまらないんですが、進行自体はじっくりやっていて今巻は局地戦のバトル巻。

f:id:AQM:20211105110641p:plain

「逃げ上手の若君」3巻より(松井優征/集英社

時行が8歳のままあまりカレンダーが進みません。

変則よりのバトルで少年漫画として普通に面白いんですが、時行の伝記として期待する向きにはあまりにもゆっくりというかじっくりとした進行で、「これ完結するのに何巻、何年かける気だ!?」と少々やきもきさせる感じもしますね。

f:id:AQM:20211105110712p:plain

「逃げ上手の若君」3巻より(松井優征/集英社

少年漫画要素を排してダイジェストで歴史物として進めた瞬間に「週刊少年ジャンプ」では保たなくなりそうなので匙加減が大変そうだなw

反面、少年漫画としては頼もしい仲間も増えて

f:id:AQM:20211105110626p:plain

「逃げ上手の若君」3巻より(松井優征/集英社

ヒロインズの見せ場もあって、と楽しい巻です。楠木正成もチラ見せ。

途中で太刀筋が細かく変化する剣豪の描写が、いかにも回収される伏線っぽく描かれましたけどなんでしょねコレ。

漫画表現(「修羅の刻」で読んだ)的にはすごく柳生っぽいなあ、でも時代合わないなあ、と思ってWikipedia見てみたら、柳生氏の起こりがちょうど南北朝時代らしく、

ja.wikipedia.org

後々の巻で出てきたら面白いですね、柳生。

 

 

aqm.hatenablog.jp