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#くノ一ツバキの胸の内 6巻 評論(ネタバレ注意)

この表紙の下1/4ぐらいの余白はなんですかね。いや、オビで隠れる部分ってのはわかるんですけど、だからってw

外界から隔離された人里離れた山奥の里でくノ一として養成される少女たち。隔離されているが故に、彼女たちは「男」という存在を「先生が危険だという生き物」として断片的にしか知らず、ある者は倒すべき怪物として、ある者は幻の生き物として憧れを抱いていた。あかね組の年長の優等生の少女・ツバキも、自制しつつも男が気になるお年頃だった…

くノ一学校を舞台にした耳年増日常コメディ。

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「くノ一ツバキの胸の内」6巻より(山本崇一朗/小学館)

オイ、からかい上手の人のパクリみたいなんおるぞ、と思ったけど作者本人だったわ。

可愛い女の子をバリエーション豊かに描けるという多くの漫画家にとって垂涎のスキルを持つ作者が、そのスキルをフル活用するためだけに選んだような設定。というか可愛い女の子だけをひたすらたくさん描きたいだけの漫画。

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「くノ一ツバキの胸の内」6巻より(山本崇一朗/小学館)

別作の2作がメインヒロインにフォーカスした未満ラブコメということもあってか、とにかくいろんな「可愛い女の子」を髪型・髪色だけではなく顔の造りから描き分けるための練習というか習作のような漫画で、作話は良くも悪くもバニラというか、あってもなくてもいいような他愛のない日常話が中心。

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「くノ一ツバキの胸の内」6巻より(山本崇一朗/小学館)

正直、読み終わったら忘れちゃうような、そんな面白い話でもないんですけど、間と、あとは絵の可愛さの暴力で紙面を保たせてしまっているような印象。

と思ったら来年TVアニメ化ですって。

良くも悪くも素材のような原作で、設定も話も難しいところも何にもないので、「意外と」と言ったら失礼だけど小ちゃい子ども向けに大ヒットしそうな気もしますね。

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「くノ一ツバキの胸の内」6巻より(山本崇一朗/小学館)

昔でいう藤子不二雄枠とでもいうか、キャラもみんな無害でいい子たちで、それでいて可愛らしくて優しい話だし、子どもの視点で観たら意外と童話のように印象深いお話かもしれない。

アレですね、また声優さんいっぱい雇わんとねw

 

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