#AQM

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#アルスラーン戦記 16巻 評論(ネタバレ注意)

ルシタニアのイケノンティス王が表紙。この人、今巻一コマも出てこねえけど…w

田中芳樹の高名なファンタジー戦記を荒川弘がコミカライズという鉄板漫画。

原作でいうと第一部の後半戦、原作全7巻の6巻相当ぐらい、「風塵乱舞」あたり。

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「アルスラーン戦記」16巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

虜囚の身から自力で脱出し、救国の軍を起こした息子の軍勢に合流したアンドラゴラス王に「兵力5万を集めるまで帰参するにあたわず」と追放されたアルスラーン王子。

彼を慕って軍を脱出した少数精鋭・一騎当千の部下たちと訪れた港町ギラン。

ということで舞台が南国の港町に移り、ルシタニア侵攻による荒廃やパルス王家のドロドロから離れ、「なろう小説」もかくや、という心なしか空気もご陽気な俺TUEEEE回。

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「アルスラーン戦記」16巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

アルスラーン・パーティの武勇と軍師ナルサスの策がピタッとはまって、絵に描いたような悪いやられ役の海賊や悪代官を時代劇のようにバッタバッタと薙ぎ倒す。

あっという間に人望と軍費の調達と、将来の十六翼将の一人・グラーゼも仲間に、と順風満帆。「転スラ」かな?

という読んでて楽しい巻。本編ながらなんかちょっと「番外編」ぽいエピソードよね。

多めのコメディシーンも荒川弘の筆との相性良好。

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「アルスラーン戦記」16巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

原作通りなら、ここ終わったらあとはもうシリアス展開で第一部のクライマックスまで一息やね。

第一部の畳み方、第二部の有無がいよいよきになるところですけど、「アルスラーン戦記」のWikipediaを久しぶりに見てみたら、

ja.wikipedia.org

原作第一部7巻の「王都奪還」以降について、以前はネタバレであらすじがわかるレベルで記述されてたのが、編集合戦の果てというやつなのか、全部まっさらになってました。

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「アルスラーン戦記」16巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

くわばらくわばら。

どうだろ、ペース的に20巻ぐらいで「第一部 完」って感じですかね?

 

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