「みつどもえ」の作者の現作。
ラブコメ漫画は数あれど、WEB連載で既読にも関わらず新刊が一番楽しみな作品。ちなみにこの記事の下の方に貼ったリンク(WEB連載)から6巻の続きが読めます。
主人公は、雑誌の専属モデルもこなす陽キャ美少女・山田を殺す妄想をする、中二病で陰キャでぼっちな男子中学生・市川。
図書館で偶然見かけた彼女は、一人でおにぎりを頬張りながらゴリラのような鼻歌を歌う、意外と割と残念な感じだった…
コメディの皮をかぶせた、エロで独りよがりで優しい中学生の、初恋の繊細な機微の描写。
市川と山田の中学2年のバレンタインから3年生を見送る卒業式まで。
♪テケテーン
テケテーンはもうええっちゅうねん。
ヒロインを差し置く勢いで、少年誌掲載のラブコメの男子主人公にしては異例なぐらい、主人公の市川が読者から愛されている作品。
脇役ながら人気を博した「げんしけん」の斑目、「かぐや様」の石上などもそうですが、我々は臆病な陰キャの少年、「our guy」が高嶺の花に恋をして勇気を振り絞るお話にどうにも弱いようです。
なんだか「ジョジョ」第一部のツェペリの「勇気」に関する名ゼリフを思い出します。
今巻も市川に限らず、少年少女たちが勇気を出して一歩踏み出すシーンがたくさんあって、この半径数メートルの小さなスケールの作品が読者に存在しない記憶のデジャブを起こさせ共感を呼んでいるのは、これらのシーンで描かれる怖さと、
それを乗り越える勇気を出した(あるいは出せなかった)類似のもう忘れてしまった記憶を、多かれ少なかれ無意識に思い起こさせるせいなんだろうなと思います。
2〜3巻ぐらいからずっと「もう告白してくっつけよ」って読んでて思いますけど、じゃあ自分が好きだった子について「たぶん向こうも俺のこと好きだわ」って思った時に、そうできたかっていうとね。
はー、今巻も見どころ満載盛りだくさんでよかったわー。
あと今巻も萌子が出番は少ないながらよかったです。
「ん」て。
俺も萌子に恋愛相談に乗ってほしいわ。特に恋愛してねえけど。
あと話変わるけど僕ヤバ好きすぎて市川京太郎スカジャン買った。
表面・前。
表面・後ろ。
リバーシブル・前。
リバーシブル・後ろ。
おっさんがこのリバーシブル着てるとアレ的にアレなので黒い方しか着ないけど、デザイン可愛いので普通に着て出歩いてる。
いま見たらもうすぐ売り切れるようなので欲しい方はお早めに。
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