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#波よ聞いてくれ 9巻 評論(ネタバレ注意)

北海道、主に札幌を舞台に、カレー屋の店員のフリーターべらんめえ女がしゃべりの面白さを買われて地元局の兼業ラジオDJをやる話。会話芸・セリフ芸の面白さメイン、深夜枠のラジオ番組を舞台に破天荒ヒロイン・ミナレの沙村節トンデモトークが炸裂。

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「波よ聞いてくれ」9巻より(沙村広明/講談社)

「時代の流れに抗ってラジオの現場に情熱を持ち続ける人々」的なテーマに対し、パワーと素質に溢れるヒロインのミナレがトコトン他人事な感じが初期の桜木花道みたいねw

新興宗教エピソード、震災エピソードと塊になってるデカいエピソードが落ち着きまして、繋ぎというか日常回な巻。しかし既に次の事件が…

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「波よ聞いてくれ」9巻より(沙村広明/講談社)

事件やイベントがない分ダイナミズムはないですけど、「窮地に陥って人間の本質が仄見える」的なアレに対してヒロインのミナレがなぜか日常生活で本質垂れ流して暮らしてるキャラで会話芸で金が取れる漫画なので、日常回がハンデになってないというか、こっちの方が情報量は多いんですよね…多いか?

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「波よ聞いてくれ」9巻より(沙村広明/講談社)

作中で「バレンタイン・ラジオ」なるイベントが控えていることがだいぶ初期から度々伏線というか予告されてるんですけど、いつまで経ってもバレンタイン・ラジオにたどり着かねーなこの漫画、というw

1巻から作中どのくらい時間が経ってるんですかね。最終的には「ラジオの未来」的な話で畳みたい漫画なんだとは思うんですけど。

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「波よ聞いてくれ」9巻より(沙村広明/講談社)

作品の良心にして実質ヒロインのミズホのピンチなんだかなんだかよくわからない状況で次巻に続く。

 

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