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#ザ・ファブル The second contact 2巻 評論(ネタバレ注意)

幻の殺し屋組織「ファブル」の天才殺し屋と相棒の女が、ボスの命令でほとぼり冷ましに大阪のヤクザの世話になりながら長期休暇がてら一般人の兄妹、アキラとヨウコに偽装して暮らすコメディ成分多めのハードボイルドもの。

伝説の殺し屋は不殺を貫いたまま事態を収拾し、街を去って第一部が完結、そして数ヶ月後ぐらいの続編。連載の完結時に予告されていた第二部の開始。

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「ザ・ファブル The second contact」2巻より(南勝久/講談社)

隣の大西市の紅白組との新たな抗争の火種が…という感じで、組織から放出されてフリーターになった主人公たち殺し屋組はまあダラダラと。

2巻は大手の盃を受けた紅白組の組長が、いよいよ真黒組の縄張りを狙って策謀。チンピラ同士の喧嘩からスタートさせるも、早くも元・ファブル組が巻き込まれ…という展開。

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「ザ・ファブル The second contact」2巻より(南勝久/講談社)

真黒組の組長になった海老原がいかにも受け太刀、かつ元・ファブル組をあてにしない真人間な対応をしている様に見えて、紅白組の縄張りへの欲も見せてるところが良いですね。手勢がいないのにどーすんだ、って感じもするけど、元・ファブル組が勝手に動くなり巻き込まれるなりして棚からぼたもち感がw

紅白組のバックにも、ファブル的な殺し屋組織がいるっぽいんですけど、

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「ザ・ファブル The second contact」2巻より(南勝久/講談社)

これさ、「ファブルの別名」で同じ組織なんじゃねえの感が…そんな2個も3個も殺し屋組織、ある?

作品のテーマが主人公の「脱・殺し屋」なこともあって、総じて登場するおっさんたちが真っ当に人の道を説いてて、殺し屋時代の償い?を試みる主人公、真っ当なヤクザ?という謎の存在になりつつある海老原、f:id:AQM:20220207114017p:plain

「ザ・ファブル The second contact」2巻より(南勝久/講談社)

ひたすら良い人のタコちゃんと、なんというか人格者が多い殺し屋・ヤクザ漫画。

その中でヒロイン格のヨウコの相変わらずのクズさ加減が際立ってます。

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「ザ・ファブル The second contact」2巻より(南勝久/講談社)

こいつの周りに影響されなさすごいなw

話としては真黒組vs紅白組の抗争に、元ファブルvsルーマーの殺し屋対決に期待が高まりますけど、ルーマーの正体と「人格者になりたい」展開がどう絡んでくるか、というところ。

真黒組が実質3人しかいないので、巻き込まれた元ファブルのオーバーキルで海老原が漁夫の利、な予感がしますが。

そろそろ本格的なアクションシーン見たいね。

 

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