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#株式会社マジルミエ 1巻 評論(ネタバレ注意)

突如発生し人に害をなし損害を与える怪異を、退治するサービスが「魔法少女」と称され複数の企業が魔法少女サービスを提供する社会。

『株式会社マジルミエ』1巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

就職活動中の女子学生・桜木カナは面接に連戦連敗中の最中、大手金融企業の面接中に会議室で発生した怪異に巻き込まれる。

通報で現場に駆けつけた魔法少女・越谷仁美の怪異退治「業務」を手伝った縁で、カナは魔法少女ベンチャー企業「株式会社マジルミエ」にスカウトされ魔法少女として就職することになった…

『株式会社マジルミエ』1巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

という、ジャンプ+の魔法少女お仕事漫画。

「異世界転生」ほどではないにせよ「魔法少女」もファンタジー分野で擦られ続けてる定番ジャンル。

魔法少女を企業サービスとして現代社会ナイズ、ファンタジー世界観を部分的にリアリティラインを押し上げてシミュレーションしてお仕事漫画のテイに。

『株式会社マジルミエ』1巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

過去作・有名作で類似のものを挙げると、金銭と引き換えに妖怪退治サービスを提供してた『GS美神 極楽大作戦!!』が一番近いのかなと思います。

主人公ヒロインに、就職活動連戦連敗で自信と自尊心をへし折れられかけた女子学生を配して読者の感情移入度を上げつつ、という感じ。

『株式会社マジルミエ』1巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

ヒロインのルックスがロリ系・ツインテ・リクルートスーツ、抜群の記憶力以外の資質は勇気と根性、とゲーム業界お仕事漫画の『NEW GAME!』に似てますね。

「今日も一日がんばるぞい!」がバケモノ退治する漫画、で大体説明できちゃいそうな1巻。

「魔法書女×ベンチャー企業」の組み合わせで、見たことのないお仕事シーンが当分いくらでも湧いてきそうな拡張性の高い基本設定、ジャンプらしく動く可愛らしい画、個性的なキャラ、三幕チックな構成と、期待の新作として申し分ないハイクオリティな1巻。

『株式会社マジルミエ』1巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

働くということ、人の役に立つということ、プロであること、金銭で贖われること、与える側の自分になること。

多くの読者の感情移入度の高いお仕事ものの深みを描きようでいくらでも深掘りできて、良エピソード量産機になりそうな作品。先々が楽しみな。

 

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