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#その着せ替え人形は恋をする 9巻 評論(ネタバレ注意)

祖父の弟子として雛人形作りの職人を夢見て修行中も、趣味がなくぼっちな男子高校生(15)と、スクールカースト最上位だけどオタク趣味のコスプレ好きで裁縫下手なギャル(15)のクラスメイトのボーイミーツガール。

ひょんな縁でギャルに衣装の講評を頼まれ、ガチでダメ出ししたら泣かれて土下座で謝った流れで、コスプレ衣装を作ってあげることに。

「その着せ替え人形は恋をする」9巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

青年誌に載っちゃった少女漫画というテイで、少女漫画の絵だけどテーマがテーマだけに青年誌のヤングガンガンだけに、着替えシーンやエロコスも多く読者サービス多め。

高校生の恋愛未満の男女が主人公のコスプレ青春もの、ということで、ジャンプ+の「2.5次元の誘惑」とバチくそカブってんですけど、まあしょうがないよねっていう。

割りと熱血少年漫画フォーマットのあっちに対して、こっちは絵も作話も少女漫画的なアプローチで、似たようなモチーフでも出方は違うもんだな、と読み比べてみると面白いです。

ちょうどアニメやってる(やってた?)ところで、

「その着せ替え人形は恋をする」9巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

自分もAmazonプライムで12話まで見ました。12話のタイトルが「その着せ替え人形は恋をする」だったのは、あれはたぶん2期に含みを持たせた最終回だったんですかね?

エルデンリングのレベル上げのついでに全話ながら観したんですけど、なんつーか作者からしたら漫画家冥利につきる素晴らしい出来のアニメ化でしたね。原作全巻読んでるにも関わらず面白かったわ。

「その着せ替え人形は恋をする」9巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

ピュア気味に可愛くてハッピーな世界観の作品なので、ダークで陰鬱なエルデンリングしながらのながら観にちょうどよかったです。

さて。

原作の方は前巻までで日常と非日常が交差する文化祭編が終わりまして、今巻から仕切り直し。「新章突入」というとちょっと大袈裟かしらん。

「その着せ替え人形は恋をする」9巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

まりんの太った疑惑とダイエット、一眼レフで武装、新キャラ登場、などなど。

各自エピソードの中でスタンドアロン気味に登場して増えてきたキャラクターたちに、横のつながりを持たせてちょっと世界を拡げにかかってるように見える今巻。

スカジャン美女いいよね。スカジャンが好きな人に悪い人はいません(いる

「その着せ替え人形は恋をする」9巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

少女漫画らしく主人公たちの主観の視界、感情や身体感覚に重きを置いた漫画ですけど、文化祭に続いて作者がなんか仕掛けたそうな感じで次巻に続く。

 

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