#AQM

あ、今日読んだ漫画

#それでも歩は寄せてくる 11巻 評論(ネタバレ注意)

2人しかいない将棋部の、おさげデコ部長・八乙女うるし(高2♀)と、好き丸出しのくせに頑として認めない無表情部員・田中歩(高1♂)の、告白前の高校生男女が好き丸出しで部室で将棋指しながら甘酸っぱくイチャイチャしてる、可愛いは正義のショートラブコメ。

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「それでも歩は寄せてくる」11巻より(山本崇一朗/講談社)

KAWAII!

歩は一応、将棋でうるしに勝ったら告白しようと思ってるみたいです。

日常ラブコメですけど時間が流れる系で、うるしが3年生に、歩が2年生に。

仲間が増えた将棋部の夏、一冊丸々、海辺のコテージで大会に向けた夏合宿。

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「それでも歩は寄せてくる」11巻より(山本崇一朗/講談社)

一つ屋根の下だ!海だ!水着だ!お風呂だ!男女6人夏物語だ!のサービス巻。KAWAII!

主役二人と三角関係のサブヒロイン、凛ちゃんが今巻も頑張ってます。ここにも居たわ、「秘めた片想い」ヒロイン。

 

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「それでも歩は寄せてくる」11巻より(山本崇一朗/講談社)

普通、作品を短く小品に納めるなら、三角関係サブヒロインってノイズになっちゃうので入れません。反対に連載長期化を狙う場合は、尺を保たせるために三角関係とか入れてくるケースが多いです。

なんですけど、この作者は「からかい上手の高木さん」で三角関係とか抜きで主役二人にフォーカスしたままネタも尽きずに長期連載を描けることを既に示しちゃってるので、やろうと思ったら凛ちゃん抜きでも長く描くことはできたんだと思います。

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「それでも歩は寄せてくる」11巻より(山本崇一朗/講談社)

けど、敢えてぶっ込んできてるのは「からかい上手〜」とは何か違うことをやろうとしてるんだろうなー、と。

小品で短く平和にすぐ終わる作品だと当初は思ってたんですけど、ここから凛ちゃんを「雑に処理」しちゃうような作家とも思えないですし、

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「それでも歩は寄せてくる」11巻より(山本崇一朗/講談社)

女の子とシチュエーションがKAWAIIだけではない、ダイナミックな展開よりは繊細な心情の機微で回すタイプの、タイトルの「それでも」が効いてきそうな意外と本格派のストーリーラブコメになりそうな気がしてきましたね。

 

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