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#とんがり帽子のアトリエ 10巻 評論(ネタバレ注意)

一部の魔法を「禁止魔法」として制約したファンタジー中世世界の、魔法使い見習い少女たちの修行と冒険、ダークな雰囲気ただよう超正統派ファンタジー。

イレギュラーに魔法使い見習いになったヒロインのココ、その素質を狙って暗躍する禁止魔法使いたち、ココの巻き添えでトラブルに巻き込まれつつ彼女を守って戦う師匠と姉弟子たちの修行と成長の日々。

「とんがり帽子のアトリエ」10巻より(白浜鴎/講談社)

魔法使いの祭典「銀夜祭」編とのことで、雰囲気的にはお祭りムード。

ストーリー、というよりキャラ毎のテーマというかToDoですかね。が銀夜祭を舞台に並行して走る展開に。

「二正面作戦」ならぬ「五正面展開」とでもいうか。

数えてみましょうか。

・ココ&タータ イニニア&クスタスの脅迫に従い銀夜祭の行列に参加したい(不穏)

・クスタス&ココ&タータ ダグダを治療したい(不穏)

・テティア 王子との奇縁(不穏)

・島王&王子 医療にまつわる禁じられた魔法を取り戻したい(不穏)

・アガット 一流魔法使いになって実家の一族(母親)を見返したい(やや不穏)

・魔警団 つばあり帽を捕まえたい(やや不穏)

・リチェ 将来の夢

だいたい不穏です。

とまあ、今巻を見るだけでも複数のキャラの複数の思惑が走ってます。

「とんがり帽子のアトリエ」10巻より(白浜鴎/講談社)

幸い?なことに「相互に複雑に絡み合って」というよりは「並行して走って」る感じなので、追いかけるのはそこまで難しくないんですけど、読んでて1人2人忘れてるような気がして心配になっちゃいますね。

一番アレなのは、島王の一族が実は「つばあり帽」と利害が意外と近そう、と思わせぶりな描写が伏線的に張られているところ。

「とんがり帽子のアトリエ」10巻より(白浜鴎/講談社)

正直、島王の胸中はわからない(表面上は魔法の掟に従順に従っている)んですが、息子の王子の方はデフォルトで魔法使いをあんまり人間だと思ってない節すらあって、雰囲気的には今巻登場キャラの中でぶっちぎりで一番不穏。

「とんがり帽子のアトリエ」10巻より(白浜鴎/講談社)

ここの親子が一枚岩とも限らんしね。

複線で話が走ってるんですが、そのうちのいくつかの面倒を見なきゃいけないキーフリー先生、大変やな、っていう。

結構、ココたち小さな魔法使いの等身大に収まらない、島の勢力図が激変しかねないデカい話になりそうな気もしてきましたが、どうなんにゃろ。

あんま大人同士の政治で解決させたい作品にも見えんけどね。

「とんがり帽子のアトリエ」10巻より(白浜鴎/講談社)

「少年少女の活躍」を描きたい作品というか。

 

 

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