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#新九郎、奔る! 10巻 評論(ネタバレ注意)

室町後期(戦国初期)の武将、北条早雲の幼少期からの伝記もの。享年64歳説を採用。

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中世代を舞台にした作品ながら、現代の話し言葉を大胆に採用、横文字もガンガン出てくる。おっさん達の政争劇は作者の本領発揮なイメージ。

北条早雲の伝記を漫画の上手のゆうきまさみが、の時点で面白いに決まってんだけど、日本史の中でも複雑で難解なことで有名な応仁の乱がらみ。渋すぎるテーマをどう捌くのか。

「新九郎、奔る!」10巻より(ゆうきまさみ/小学館)

前巻で、新九郎の実姉・伊都の嫁ぎ先・駿河の今川家のお家騒動の仲裁、いわゆる「駿河下向」の第一幕が一応決着。

が、お家騒動の双方の勢力、あとなんだったら審判役の新九郎自身もこれで最終決着とは思っておらず、第2ラウンドに向けて耐え難きを耐えつつやる気満々。

刺客を差し向けたのは目つきがちょっとアレなあの人ですかね。

「新九郎、奔る!」10巻より(ゆうきまさみ/小学館)

新九郎は甥の龍王丸の駿河守護・正嫡としての将軍の認可を伺うべく、伊都・龍王丸の母子を京都帰還に伴うが、果たして応仁の乱の真っ只中の京の情勢、そして駿河に影響を与える関東の情勢は。というところを丁寧に。

名門・伊勢家の分家の後継者として領地は治めつつも、幕下公式では無位無官無役の三冠王(ひどい言い方w)の新九郎に転機が訪れるか。

「新九郎、奔る!」10巻より(ゆうきまさみ/小学館)

目の吊り上がり方が異相というか、ゆうきまさみ作品であんまり見た覚えのない顔つきになってきました。

今巻で一応、応仁の乱が終結。近年は戦国時代の始まりは応仁の乱ではなく、もうあと15年ぐらい後の「明応の政変」とする説が有力なんですかね?

ということで新九郎が「戦国の梟雄」と呼ばれるには今しばらく時間がかかりそうですが、なんというか「見学の子ども」だった新九郎が、10巻かけてだんだん「若手の政治家・官僚」っぽく、自分の意志で動くようになりましたね。

「新九郎、奔る!」10巻より(ゆうきまさみ/小学館)

新九郎の立身のきっかけになってくれそうな義尚は…とWikipedia見てみたら、Oh…

「駿河下向」も決着までに作中もう10年ぐらいはかかりそう。

セリフが多く、近年の漫画の中では読むのに時間がかかる作品ですけど、じっくり読むのが楽しい作品なので、ぜひこのペースでじっくり進めてほしい。

「新九郎、奔る!」10巻より(ゆうきまさみ/小学館)

義視はこれで舞台から退場かと思ったら、また出番が回ってくるんですね、Wikipedia見ると。

「大河ドラマに」って声も一部で聞こえ、好きな作品なので気持ちはよくわかりますけど、やるなら完結後だろうから10年〜20年は時期尚早なのと、なんというか、自分はゆうきまさみの筆による漫画の方がいいなあw

 

 

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