西尾維新の原作を大暮維人がコミカライズして週刊少年マガジンに掲載の鉄板漫画。キャラデザVOFAN準拠。こんなに美麗な絵でコミカライズされると原作冥利に尽きるでしょうね。ちなみに自分は原作とアニメを消化済み。
わかる。
順番を入れ替えて、「こよみヴァンプ(傷物語)」の後に「つばさキャット(化物語5章)」。
今回、コミカライズの「つばさキャット」ですが、原作小説やアニメ版ではサラッと触れただけの「つばさファミリー」の回想をガッツリやりまして、実質的に「つばさファミリー+つばさキャット(つばさキャットに回想シーンとしてつばさファミリーを完全に内包)」という形に再構成されています。
ファミリー→キャットのクライマックスが連続する形になるかと思ってたんですが、んおお、虎が出てきて武者が出てきて、アレとソレも「つばさキャット」の中で決着つけそうな勢いだなコレ。
原作の先のエピソードを先食いして再構成しているのでやや複雑ですが、すでに原作・アニメを消化してる組にはちょうどいい塩梅に先の展開が読めない「何物語なんだ」という、「君の知らない物語」になってていい感じです。
心に闇を抱える羽川の心理的な救済に阿良々木くんが苦悩する様に結構なページが割かれ、ある種の禅問答ではあるんですけど、元がああ見えて青春小説なんでね、っていう。退屈になりがちな禅問答が大暮維人の美麗な絵で彩られるのは、得してるというか「大当たり作画ひいてんなw」って感じ。
裏では忍野と鎧武者の暗闘が描かれ、忍野が街を去るくだりももしかしたら新解釈入るかもしんないな、と。
風呂敷畳みながら新しい風呂敷を拡げ始めてて、次巻予告では「あの人」登場、偽なのか、なんでもアリが加速するのか。
おもしれー。
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