#AQM

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#ウィッチウォッチ 2巻 評論(ネタバレ注意)

乙木守仁は、超人的な身体能力を持つ鬼の末裔であることを隠して普通に暮らしていた。

守仁の高校入学を控えた春休み、長期出張で海外へ出発する父から、

・6年前に聖地へ修行に出た、守仁の幼馴染の魔女のニコが帰ってくること

・鬼の末裔たる守仁たち乙木家は、実は代々魔女の使い魔の家系であること

・ニコには1年以内の災いが予言されていること

・なので守仁はこの家でニコを護衛しながら一緒に暮らすこと

・使い魔になることを断ると人権蹂躙レベルのペナルティがあること

を告げられる。

『ウィッチウォッチ』2巻より(篠原健太/集英社)

ペナルティ回避のため不承々々、ニコの使い魔となり一緒に暮らすことを受け入れた守仁。

しかし、6年ぶりに再会したニコは可愛らしく、しかしポンコツな魔女に成長していた…

という、幼馴染の鬼ボーイ・ミーツ・魔女ガール・アゲインな同居ラブコメ。属性多いなw

『SKET DANCE』『彼方のアストラ』の作者の現作。

『ウィッチウォッチ』2巻より(篠原健太/集英社)

まだ始まってたった13話目でやる話じゃねえだろこれwww

鬼・魔女・災いの3点セットでシリアスなバトル路線にも、幼馴染の同居設定で日常ラブコメ路線にも、同じ高校に通い始めて学園コメディ路線にも、ポンコツな超常能力持ちの美少女オバQ路線にも、なんでもできそうな基本設定ながら、

『ウィッチウォッチ』2巻より(篠原健太/集英社)

今のところ会話芸のセリフのキレと細々と挟むギャグコメ要素強く、ポンコツなニコが魔女能力に振り回されてトホホオチの美少女オバQ展開多め。ジャンプ作品パロディ多いなw

なんでもアリでドタバタやってる様は『うる星やつら』っぽくも『らんま1/2』っぽくもありますね。

1巻で主役二人と世界観を提示、この2巻では新キャラとして主要キャラを増やしつつ、という感じ。

『ウィッチウォッチ』2巻より(篠原健太/集英社)

可愛いなこの子。出番増えろ。

新キャラ登場に併せて割りとシリアスな展開も挟みつつも、一段落すると何事もなかったかのように日常話に帰っていく匙加減。

シリアス・ギャグ・ラブ・日常となんでもできる設定で、全部やっていく感じっぽいw

男性向けのラブコメ作品、特にヒロインが主人公にベタ惚れパターンのラブコメは、主人公男子の朴念仁・恋愛音痴っぷりや、制欲が存在しないかのような「やれやれクール」っぷりの不自然さが、毎回欠点というかツッコミどころになりがちなんですけど、

『ウィッチウォッチ』2巻より(篠原健太/集英社)

本作は、主人公男子の生真面目な性格と「使い魔としての使命」の組み合わせで、ヒロインに対する「すーん」とした塩対応も好感度高いまま割りと納得感あって、「いい落とし所だな」と。

恋愛ものでキャラの動機や心理的障害に納得感低いと、感情移入度が下がるというより、感情移入するのがアホみたいになっちゃいますもんね。

納得感ある心理的障害があればこそ、そこを乗り越える楽しみも萌えも生まれようというもの。

 

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