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#日本国召喚 6巻 評論(ネタバレ注意)

エルフが首相を務め竜騎兵が空を駆ける、肥沃な国土を誇る中世ファンタジーなクワ・トイネ公国の上空に現れた、鉄の竜。続いて洋上に現れた鉄の城のような巨大艦船。

それらを操る、高度な文明と巨大な戦力を窺わせる彼らは、転移国家"日本国"を名乗り、哨戒機による領空侵犯を謝罪し国交を求めてきた。

「日本国召喚」6巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

日本との国交を樹立した矢先、折悪く野心的な軍事国家ロウリア王国が公国に侵攻、暴虐の限りを尽くし始め、公国は日本に支援を求める。

という、日本丸ごと異世界ファンタジー世界に転移しちゃった、なろう小説コミカライズ。「戦国自衛隊」「ゲート」寄りの俺TUEEE。日本側は外交官と自衛隊しか出てこなくて、地元の人たちの主観強め。特定の主人公やヒロインを置かずに回す感じ。

テーマ的に「異世界転移もの」なので、それだけ聞くといかにも流行っぽい感じなんですけど、読み味がなんというかレトロです。

「日本国召喚」6巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

絵柄もそうなんですけど、エピソードごとに登場キャラが入れ変わってキャラ人気にまったく頼らない作りとか、淡白なエピソード進行とか、今風じゃないというかなんか昭和の頃の漫画っぽいのはなんなんだろうw

覇権国家パーパルディア皇国(悪役)が周辺諸国を侵略し領土拡大を狙う情勢の中、日本が丸ごと転移してきて周辺諸国と友好を結び、皇国からの侵略に集団的自衛権を行使、と大まかにいうとそう言う流れ。

「日本国召喚」6巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

沖縄をはじめとする南西諸島の他、北方領土も連れてきてんのね。米軍基地も来てんだったっけコレ?

今巻も古式ゆかしく、パーパルディア皇国の野心に攻め滅ぼされたアルタラス王国の亡国の姫の亡命を日本が受け入れる、というベタな内容。

パーパルディアの野心はさらに中世サムライ国家・フェン王国にも及び、友好関係を背景に観光で訪れていた日本人も災禍に巻き込まれることとなった…

「日本国召喚」6巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

パーパルディアさーん、在留邦人を巻き込むの、フラグ! フラグ立てちゃってますよー! という展開に。

その他、ちょっと面白いのが地球から異世界に転移したムー大陸SENPAI、アトランティス大陸SENPAIの存在が明らかに。

これまで登場してきたファンタジーの国々・中世代の第3文明圏に対して、ムーとアトランティスは内燃機関を詰んだ自動車が走りプロペラ飛行機が空を飛ぶ、近代・18〜19世紀程度に機械化が進んだ「第2文明圏」として登場。

「日本国召喚」6巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

これあれかね? 未登場の「第1文明圏」は現代水準、「第0文明圏」は未来水準の文明だったりするんかしら。

ベッタベタな俺TUEEEEEが続いていくのかと思ったら(それはそれで妙味があるんですけど)、ちょっと興味深そうなことになってきた。

 

 

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