AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#アオのハコ 5巻 評論(ネタバレ注意)

週刊少年ジャンプ、本誌連載の青春恋愛漫画。

中高一貫校の中3の大喜(♂)は、中学のバドミントン部を引退後も高校入学後を見据えて高校のバド部の練習に参加。

同じ体育館で練習する女子バスケ部には有望選手で学校のアイドル、&ひとつ年上で大喜の憧れである千夏先輩(♀)がいた。

早朝自主練で千夏先輩と言葉を交わすようになった大喜が、ある朝、自宅で目覚めてリビングに降りると、そこには千夏先輩の姿が!

「アオのハコ」5巻より(三浦糀/集英社)

千夏先輩は親の海外転勤に際してもバスケの夢を諦められず、バスケ部OG同士の母親同士のツテで大喜の家に下宿することになった。

千夏先輩のバスケにかける覚悟を知った大喜は、千夏先輩のインターハイへの夢の邪魔にならないよう告白を控える代わりに、彼女にふさわしい男になるべく、自分もバドミントンでインターハイ出場を目指すことに。

メインヒロインの千夏先輩がバスケで、サブヒロインの幼馴染・雛が新体操でインターハイを決める一方、主人公の大喜のバドミントンはダブルス・シングルスともに県予選で敗退。来年に向け再起を図りつつ、夏休みに。

「アオのハコ」5巻より(三浦糀/集英社)

隠し事してるわけでもないけど、千夏先輩・雛の両方にちょっとしたすれ違いからの誤解が生じそうな花火大会を経て、バドミントンの先輩・針生、1年生ながら新体操の雛、そしてバスケの千夏先輩、それぞれのインターハイが始まる! そして今巻で終わる!

そりゃ『スラムダンク』並の十何巻ものインターハイ編をこの漫画でやられても困りまふからね。

同じバド部の先輩の応援に駆けつけたインターハイの会場で、花火大会でばったり初対面した針生の彼女で千夏先輩の親友の花恋さんと一緒に行動することに。

花恋さん、いいよね。

「アオのハコ」5巻より(三浦糀/集英社)

競技や仕事と恋愛との両立ができているモデルケースで、かつ「先輩の彼女」「ヒロインの親友」と、人間関係で大樹のちょうど対角線上にいるキャラで、大樹の良い相談相手というか、「恋愛の師匠」みたいなポジションに。

恋愛感情について寡黙な千夏先輩の、本音の内心の一端を知れる立場でもありますし。

「恋愛マスター」「恋愛ウォッチャー」を気取る芸風の現役漫画家・元漫画家やキャラクターは複数いますが、叩きやすい恋愛弱者を捕まえて(もしくは生み出して)その人生を見せ物にして上から目線でダメ出しして「スカッと」する安い作風、エッセイ出してTVショーのご意見番気取りがアガリ、というコースが定番の、売名とマウンティングが鼻につく醜悪な人物であることが多く、漫画のキャラとして「恋愛マスター」が登場する場合もそんな作者の思想・人格の代弁者であることが多い印象があります。

「アオのハコ」5巻より(三浦糀/集英社)

花恋さんも一歩間違えば「ズバリ言うわよ」系の鼻持ちならないキャラになりかねないところですけど、なんでか花恋さんは良いですね。六本木朱美さん的というか。

千夏先輩の親友で「幸せになってほしい」と思っていたり、自身も葛藤しながら一生懸命に恋愛してる高校生である当事者性のせいなんですかね。ルックスの良さで好感度で得してる部分もあると思うんですけどw

今後もこの人を嫌いになりたくないので、今後も大樹の愛ある相談相手でいて欲しいな、と思います。

あと、自分は恋愛ものでウジウジ悩むパートをよく「禅問答」と形容するんですが、「壁打ち」とはまた良い表現。自分も使わせてもらおう。

あとはもう、

「アオのハコ」5巻より(三浦糀/集英社)

三角関係系の恋愛ものの永遠の課題、可憐で健気で何の罪もない「負けヒロインの魅力」問題を、この漫画はどう裁くんでしょうか、っていう。

こここそ、作品終盤に「禅問答」「壁打ち」が長くなりそうなポイントなんですけど。

ラブコメだったら「引き分け」に持ち込む作品も近年は少なくなく、また「負けヒロイン」と思われたヒロインが逆転する作品もないではないんですが。

この漫画といくつかの共通点がある青春小説『青が散る』では、メインヒロインは「…」という感じでしたが。

 

 

 

aqm.hatenablog.jp