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#空挺ドラゴンズ 13巻 評論(ネタバレ注意)

空飛ぶ龍を捕龍船(飛空艇)で狩る「龍捕り(おろちとり)」にまつわるファンタジー。狩った龍は解体して売ったり食ったりする。若干、風の谷の天空のなにか風味。

『空挺ドラゴンズ』13巻より(桑原太矩/講談社)

「船喰い」と恐れられる伝説の龍「震天王」テュポーンとの対峙でダメージを負った、主人公たちの捕龍船「クィン・ザザ」号。

その大規模改修の長い期間、船のメンバーの故国にまつわるサブエピソードなどもありつつ、カメラが再びクィン・ザザ号へ。

『空挺ドラゴンズ』13巻より(桑原太矩/講談社)

実は2代目だったクィン・ザザ号を飛ばす最後のパーツは、船のエンジンともいうべき震臓バラスト。高価な震臓バラストの購入費用を贖えない一行は、同じく伝説の龍と対峙して墜落したはずの先代、「初代クィン・ザザ号」の捜索と、その震臓バラストの2代目への移植を目指すことに。

訪れた初代の墜落したはずの地点では、「空の幽霊船」の話で持ちきりだった…

『空挺ドラゴンズ』13巻より(桑原太矩/講談社)

ということで、今巻は久しぶりにカメラが戻ってフルメンバー、クィン・ザザ号の復活編。

初代が幽霊船と成り果てた経緯、その墜落の際に一体何が起きたのか。

船長が沈む船と運命を共にする、というのはフィクションで度々見かけるシーンです。素人目には不合理極まりない判断に思えますけど、人生を共にした船、特に船長・艦長ともなれば、ロマンチシズムやセンチメンタリズムという言葉で表せない、合理性を超えた何かがあるんだろうな、と想像するしかありません。

まあ漫画読んでの話ですけど。

『空挺ドラゴンズ』13巻より(桑原太矩/講談社)

宮崎駿が度々描いてきた空中アクションのロマン、大ヒットし愛された割りに、意外とフォロワーが現れないな、と思います。

なんやかんや言いいながらも、数少ないチャレンジャー、後継者として引き続きがんばっていただきたいな、と思います。

『空挺ドラゴンズ』13巻より(桑原太矩/講談社)

さて、次巻からは、いよいよリベンジですね。

 

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