#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#ギャル医者あやっぺ 3巻 評論(ネタバレ注意)

WEB掲載のギャグ4コマ。系で言うとシュールとかナンセンスとか?

医者のあやっぺは黒ギャルだった。治療を求めて毎日患者が訪れるが、あやっぺはただのパリピな黒ギャルだった。マジヤバっしょ。あらすじ終わり。

『ギャル医者あやっぺ』3巻より(長イキアキヒコ/竹書房)

シュール・ナンセンス系の期待の星ですけど、シュール・ナンセンス系だけにシュール疲れや作者と読者の間の内輪ウケみたいなところは懸念されて、こういうのは読んでる方のコンディションも大事なので、「自分がシュール系ギャグを一番楽しめるコンディション」を選んで読むのがコツかなと思います。

『ギャル医者あやっぺ』3巻より(長イキアキヒコ/竹書房)

また読む側のコンディションもさることながら、ネタの当たり外れ(読んでる方の合う合わない)の落差が激しく不安定で、しかもネタのパターンも消費されてガリガリ削れていき、描き進める・読み進めるごとに当たりが出るのが難しくなっていくという理不尽なジャンル。

多くのギャグ漫画がそうであるように本来は雑誌の中の一作品として数ページずつ、WEB漫画だったら更新された分、少量ずつ楽しむのが読む方のコンディション的には一番いいんだろうな、と思います。寿司屋で言うガリにあたるような。

『ギャル医者あやっぺ』3巻より(長イキアキヒコ/竹書房)

或いはキレが勝負なのに脂を巻いて切れ味が落ちていく包丁のように、まとめ読みするとシュール疲れしてしまうジャンル。

要するにギャグ漫画・4コマ漫画の中でもシュール・ナンセンス系って、単行本の土俵自体が不利なように思います。

「ギャグ漫画家業は精神を削る仕事」とも言いますね。

にも関わらず、この作品は出オチでゲタ履いてた1巻はともかく、3巻になっても未だ切れ味あんま落ちねえし、打率も高いまんまだなーという。

『ギャル医者あやっぺ』3巻より(長イキアキヒコ/竹書房)

「もうギャルも医者も関係ねーなコレ」っていう、いい加減でテキトーなのがいんですかねw

 

aqm.hatenablog.jp