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#ウマ娘 シンデレラグレイ 8巻 評論(ネタバレ注意)

実在の競走馬を美少女擬人化した育成ソシャゲ『ウマ娘』の派生コミカライズ。

日本の競馬史に残る名馬・オグリキャップの現役時代をモチーフにしたスピンオフ。

1〜2巻で地方レース(カサマツ)編が終わり、3巻から中央に移籍。

ウマ娘世界観でいう「中央トレセン学園」に編入し、並み居る名バ達と本格的にシノギを削る展開に。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』8巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

モチーフとなった史実が日本競馬史上最大級のシンデレラストーリーにして、トウカイテイオーと並ぶ日本競馬史上最大級の復活劇というドラマで、かつ現役時代を通じて魅力的なライバルにも恵まれていた馬のお話なので、更にifを加えた作話の骨組みの時点で優勝です。ありがとうございました。

オグリキャップのクラシック年、現役最強タマモクロスとの古馬路線・秋の王道、芦毛の頂上決戦3連戦の第3戦。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』8巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

天皇賞・秋、ジャパンカップとタマモクロスに先着を許したオグリキャップ。トゥインクルレースからの引退を表明しているタマモクロスに勝つラストチャンス、悲願のG1初制覇に向けた有馬記念の激闘。

というわけで、タマモクロスのラストラン。第二章「白い稲妻」編の完結。

領域(ゾーン)「白い稲妻」を駆使してレースに君臨するタマモクロスに対し、オグリキャップも初めて領域へ。

ソシャゲ『ウマ娘 プリティダービー』ではタマモクロス、オグリキャップとも領域に当たる「固有スキル」が実装されてまして、こんな感じです。

タマモクロス。

『ウマ娘 プリティーダービー』より

 

オグリキャップは衣装違いで2種類。

『ウマ娘 プリティーダービー』より

『ウマ娘 プリティーダービー』より

少しポップなネーミングのソシャゲに対してシリアス度が若干高い『シングレ』では、タマモクロスの領域が概ねソシャゲに準拠しているのに対し、オグリキャップの領域はソシャゲの2種とも違う『シングレ』オリジナルになりました。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』8巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

8巻にして初の必殺技キター!

今巻をもってタマモクロスの出番は終了、という形ですが「なぜタマモクロスが引退を選んだか」は、本作だけ読んでいるとちょっとわかりにくいところありますね。

『ウマ娘』世界観では、メインのソシャゲが「オールタイム・オールスターによる無限ループ」なため、TVアニメ・ソシャゲ・『シングレ』を通じて「ウマ娘の引退」について「何があったら引退するのか」「引退したウマ娘のその後」などは、ぼやかされてるところが一点。

もう一点、関係者の多くも存続・存命していることもあって、『シングレ』に限らず『ウマ娘』では、現実の競馬に関わる史実の出来事を、直接的な表現を避けてオマージュとして取り入れることが多いです。

note.tokyo-sports.co.jp

二点ともコミカライズ作家の身では如何ともし難いところですが、現実の競馬の出来事を調べて、補足情報として行間を埋めるのも『ウマ娘』の楽しみの一つかなと思います。

連載でリアルタイムで読んでた時は自分もピンと来てなかったんですけど、現実のタマモクロスの引退がオーナーの意向が絡んでいたのに対して、『シングレ』のタマモクロスの引退とその後は、現実の生産牧場の動向をモチーフに絡めてたんですね。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』8巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

ファンが「こうあって欲しい」と願った、優しいラストだな。

次巻から第三章「永世三強」編とのことで、

『ウマ娘 シンデレラグレイ』8巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

そうか、「平成三強」とできないから「永世」か。

dic.pixiv.net

イナリワン、スーパークリークと本格的にシノギを削る展開が今から楽しみな反面、もうタマモクロスが出てこないと思うとやっぱちょっと寂しい。

dic.pixiv.net

タマモクロス、つっよくてかっこよかったねえ。

最後、タマが嬉しそうでなによりだったよ。

 

 

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