#AQM

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#宇崎ちゃんは遊びたい! 9巻 評論(ネタバレ注意)

既にラノベ風のタイトルをあえてラノベ風にすると「目ツキ悪くてボッチ好きの俺の後輩がバカうざ可愛い"ッス"口調のショートカット構ってちゃんチビ巨乳のわけがない」という感じ。

目つきが鋭く細マッチョでガタいがデカく一見ちょっと怖そうな男子大学生・サク、彼の高校時代の水泳部以来のつきあいで大学でも後輩で「ッス」口調で押しが強い割りに恋愛ヘタレな宇崎ちゃん。

の、彼氏彼女未経験同士の未満恋愛ラブコメ。

『宇崎ちゃんは遊びたい!』9巻より(丈/KADOKAWA)

が、前巻でサクが告白しまして晴れてお付き合い開始。

今巻は、付き合いたてにも関わらず友人のしがらみで彼女公認(?)のサクの合コン初体験、娘に彼氏(しかも知り合い)ができて凹んでる宇崎(父)をめぐる騒動、二人のバイト先のオーナーの娘・亜美さんに突如訪れたモテ期と顛末、付き合いだして初めてのバレンタインデー序章、などなど。

『宇崎ちゃんは遊びたい!』9巻より(丈/KADOKAWA)

漫画に限らず「ギャラリー演出」「ギャラリー効果」みたいなものがありまして、バラエティ番組のスタッフや観客(録音)の笑い声とかもそうですけど、「ここ面白いですよー」「ここすごいですよー」って観てる・読んでる人にガイドするやつ。

漫画でもバトル漫画やスポーツ漫画(あとなぜか料理漫画)を中心に、観客席の有力プレイヤーがギャラリー 兼 解説役としてリアクションしたり、プレイの凄さを解説するのは定番の手法で、TVなどのスポーツ中継でも実況・解説はいるんですけど、漫画は絵が動かない代わりに時間の流れるスピードを自在にコントロールできるので、1秒に満たないプレイをものすごい長文で解説したり、複数の解説役が違った切り口でリアクションしたりと、幅が広いですね。

『メダリスト』6巻より(つるまいかだ/講談社)

読んでる方は、「仙道が高頭が驚くぐらい流川のこのプレイはスゴいのか」ってなるやつ。

『宇崎ちゃん』はバトル漫画でもスポーツ漫画でもない、ラブコメ漫画なんですが、この「ギャラリー」というか「恋愛ウォッチャー」というかほとんど野次馬ですが、店長・亜美さん・榊・宇崎家の家族と、出番が多くよく喋り、目立ちます。

「二人の話」が「青春群像劇」化するラブコメはたくさんありますけど、ここまで野次馬が野次馬のまま野次馬にフィーチャーしてそれが面白いラブコメ、ちょっと珍しい気がします。

主役二人の出番がなくても、ギャラリー同士の座談会だけでエピソードが保ってしまうw

『宇崎ちゃんは遊びたい!』9巻より(丈/KADOKAWA)

というかね、主役二人の未満恋愛からの進展、どれだけオープンなんですかっていうw

今回はそんな中、主要なギャラリーの一人でいわゆる「攻略不可ヒロイン」だったはずの亜美さんにスポットが当たってモテ期到来。

ちょっとネタバレですけど、ギャグ寄りのラブコメ漫画でギャグ要素を強く支えるキャラの割りに、めっちゃ真っ当で普通すぎてワロタw

『宇崎ちゃんは遊びたい!』9巻より(丈/KADOKAWA)

あと今巻はサウナ回ね。

ほんとバカだね、この作者w(褒め言葉のつもり

 

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