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#今日のさんぽんた 5巻 評論(ネタバレ注意)

読切「ラスト・さんぽ」が好評で、第一話「お別れ」にリネームして連載化。

関西弁のヘタレまぬけ女子・りえ子と柴犬のポン太のコメディ寄りのお散歩日常漫画。

りえ子・小2〜大2、ポン太・0歳〜12歳の散歩の思い出をランダムに。

『今日のさんぽんた』5巻より(田岡りき/小学館)

第一話が第一話なので、第一印象でどうしてもりえ子とポン太のお別れを想起してセンチな気持ちになってしまいますが、第二話以降は普通にまぬけな日常もの。

めっちゃ普通に真剣に犬に話しかけるりえ子、人語を理解してモノローグでツッコミを入れるポン太。

『今日のさんぽんた』5巻より(田岡りき/小学館)

一方通行な意思の疎通が生み出すコミュニケーションギャップの可笑しさ、ということになろうかと思いますけど、あんま難しいこと考えずに「んふふっ…」って不気味な笑いを漏らしながら読む漫画。

時系列が行ったり来たりしつつも最後はまあ決まっているので、新刊が出たからといって何か新しい展開があったり新事実が発覚したりするわけではないです。ド日常もの。

『今日のさんぽんた』5巻より(田岡りき/小学館)

1〜2巻の巻数が少ないうちは日常コメディながら最初の「ラスト・さんぽ」のイメージが強く、楽しいながらどこか哀愁を引きずって読んでいましたが、巻数が増えてきて「ラスト・さんぽ」の影響力のようなものが薄れてきて、新聞の4コマ漫画を読むような風情になってきました。

『今日のさんぽんた』5巻より(田岡りき/小学館)

1話4ページで、画像が4枚貼れるTwitterと相性がいいこともあって、TLに新作が流れてくるのが今でも楽しみな作品。

今巻も相変わらずですが、新ネタを卸しつつ「変わらないこと」を求められる作品を描き続けるというのは、それでそれで大変だな、と思います。

 

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