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#よふかしのうた 13巻 評論(ネタバレ注意)

少年・夜守コウ(14)はふとしたきっかけで「上手くやれていた中学生活」が嫌になり不登校に。ある夜、夜の散歩で街を放浪していると「夜と不眠」に一家言持つ謎の美少女・ナズナに声をかけられ、血を吸われる。彼女は吸血鬼だった。

『よふかしのうた』13巻より(コトヤマ/小学館)

夜に生きる眷属になりたいと願っても吸血鬼化しないコウ。彼女が照れながら語る「吸血鬼になれる条件」は「吸血鬼に恋して血を吸われること」だった。

「だがしかし」作者の吸血鬼ファンタジーな青春ラブコメ。作品全体を通じてアンニュイとそのアンニュイからの解放が夜を舞台に描かれる。

『よふかしのうた』13巻より(コトヤマ/小学館)

探偵さんを中心に回ったハロウィン編が一応決着し、話の軸がいよいよ吸血鬼・星見キクに…というところで、二人の新キャラ登場。

どこか牧歌的・ラブコメ的だったニコ以下、吸血鬼美女たちのコミュニティとは趣を異とする、シリアスに殺伐とした吸血鬼の新キャラが前巻で二人も登場、作品のカラーにも影響するんかしら、と思ってたんですが、今巻で割りとすんなり馴染んで仲良しさんになってしまったw

一人孤高を保つ吸血鬼・星見キクと、彼女の眷属候補として目をつけられた、コウの幼馴染・マヒル。

『よふかしのうた』13巻より(コトヤマ/小学館)

を中心に話が回っていきますが。

特に今巻で何か解決を見たわけでもないんですけど、おんもしろいね、この漫画!

自分、シリアスにミステリー要素を引っ張る作品、比較的苦手というか、いつまでたっても思わせぶりな予告編効果ばかりでカタルシスが遥か遠い先にあるような漫画が苦手なんですけど、この漫画はちょこちょこ見せ場を作ってくれる上に、話自体はシリアスなのにキャラクターがコメディなので普通に動いてるだけで緩急がついて読んでて楽しい。

『よふかしのうた』13巻より(コトヤマ/小学館)

今巻ラストは「そこは触らない約束」だと思ってた、コウの保護者(母親)が登場。

今巻でマヒルと母親の関係にスポットが当たりましたけど、その対比として次巻でコウと母親の関係がどう描かれるかも興味深いです。

『よふかしのうた』13巻より(コトヤマ/小学館)

不登校で吸血鬼志望の中学生に、親はどう接するべきなんだろうかw

 

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