#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#ウィッチウォッチ 5巻 評論(ネタバレ注意)

こうして見ると表紙の厨二病隠キャの彼も普通にイケメンなのよな。

『SKET DANCE』『彼方のアストラ』の作者の現作。

乙木守仁は、超人的な身体能力を持つ鬼の末裔であることを隠して普通に暮らしていた。

守仁の高校入学を控えた春休み、長期出張で海外へ出発する父と入れ替わりに、魔女の聖地に修行に出ていた幼馴染のニコが帰還。

両家の同意のもと二人は一緒に暮らし、守仁はニコの使い魔として彼女を予言された災いから護衛することに。

『ウィッチウォッチ』5巻より(篠原健太/集英社)

6年ぶりに再会したニコは可愛らしく、しかしポンコツな魔女に成長していた…

という、幼馴染の鬼ボーイ・ミーツ・魔女ガール・アゲインに、ニコの使い魔となる同居仲間が守仁以外にも天狗、狼男、今巻で吸血鬼と増えて、同居日常ギャグ学園ラブコメたまにシリアスバトルな漫画に。

『ウィッチウォッチ』5巻より(篠原健太/集英社)

シリアスなバトルもので人気を博したカッコよ可愛いキャラたちの、

aqm.hatenablog.jp

ギャグだったり緩かったりする日常や恋愛・ラブコメをもっとじっくり見てみたい、というのは人気作であれば多かれ少なかれ発生して、多くの場合その役割は公式スピンオフや二次創作に託されることになるんですが、

aqm.hatenablog.jp

「一次創作内で自分で全部やっちゃおう!」という作品。

『ウィッチウォッチ』5巻より(篠原健太/集英社)

建て付けとしては『らんま1/2』が一番近いのかなと思います。かっこよくて可愛て強い少年少女たちのドタバタ日常。

当然、バトル・ファンタジー・学園もの・同居もの・友情もの・恋愛もの・ラブコメ・ギャグコメと、引き出しがたくさん求められるんですが、どの引き出しを開けてもクオリティ高く面白い贅沢セット。

『ウィッチウォッチ』5巻より(篠原健太/集英社)

作品全体の構想サイズは読んでてもまだわからないですけど、たぶんまだ序盤ということもあってギャグ色が一番強めに出ていて、物語の縦軸の「ニコの災いの予言」に関しては放置気味。でも特に支障なし。

物語というよりワンピというか梁山泊的にニコの「使い魔」の仲間が今巻までかけて増えてきてバトル的にもコメディ的にも戦力が揃うワクワク感、というところ。

どれを開けても面白いたくさんの引き出しの奥底はまだ見えていなくて、ずっと面白いままこの先10年20年戦えそうな分厚さというか、作者の発想の自由さや多彩さ、時世へのキャッチアップの柔軟さもあって、

『ウィッチウォッチ』5巻より(篠原健太/集英社)

ネタ切れするところがちょっと想像つかないですね。

 

aqm.hatenablog.jp