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#ウィッチウォッチ 6巻 評論(ネタバレ注意)

『SKET DANCE』『彼方のアストラ』の作者の現作。

乙木守仁は、超人的な身体能力を持つ鬼の末裔であることを隠して普通に暮らしていた。

守仁の高校入学を控えた春休み、長期出張で海外へ出発する父と入れ替わりに、魔女の聖地に修行に出ていた幼馴染のニコが帰還。

両家の同意のもと二人は一緒に暮らし、守仁はニコの使い魔として彼女を予言された災いから護衛することに。

『ウィッチウォッチ』6巻より(篠原健太/集英社)

6年ぶりに再会したニコは可愛らしく、しかし強力ながらどこかポンコツな魔女に成長していた…

という、幼馴染の鬼ボーイ・ミーツ・魔女ガール・アゲインに、ニコの使い魔となる同居仲間が守仁以外にも天狗、狼男、吸血鬼と増えて、同居日常ギャグ学園ラブコメたまにシリアスバトルな漫画に。

『ウィッチウォッチ』6巻より(篠原健太/集英社)

シリアスなバトルもので人気を博したカッコよ可愛いキャラたちの、ギャグだったり緩かったりする日常や恋愛・ラブコメをもっとじっくり見てみたい、というのは人気作であれば多かれ少なかれ発生して、多くの場合その役割は公式スピンオフや二次創作に託されることになるんですが、「一次創作内で自分で全部やっちゃおう!」という作品。

建て付けとしては『らんま1/2』が一番近いのかなと思います。かっこよくて可愛て強い少年少女たちのドタバタ日常。

『ウィッチウォッチ』6巻より(篠原健太/集英社)

ツッコミ役のカンシが定番の関西弁なのが功を奏してツッコミのテンポとキレが良いw

読み損ねてしまったんですけど、『銀魂』がこんなかんじだったのかな、というイメージあります。

バトル・ファンタジー・学園もの・同居もの・友情もの・恋愛もの・ラブコメ・ギャグコメと、引き出しがたくさん求められるんですが、どの引き出しを開けてもクオリティ高く面白い贅沢セット。

『ウィッチウォッチ』6巻より(篠原健太/集英社)

今巻は前巻ラストで増えた新メンバーの紹介も兼ねて、相変わらず日常ギャグコメエピソード中心ながら、後半の文化祭エピソードで魔女であるニコを敵視する存在が登場。

多数派の迫害や差別ではなく少数の敵意という感じですが、学内でニコが魔法で活躍した影響で役割を奪われた身からしたら「アンフェアなチート」と思うのはわかる話でそれを「多様性」で済ませていいんかしらね、と思わなくもないです。

が、そこが描きたい作品じゃない、というのもあって割りとさらっと流れていきました。自分もこの作品にそんな話求めてないしっていう。

6巻にしてタイトル回収、

『ウィッチウォッチ』6巻より(篠原健太/集英社)

レギュラーが一通り揃ったって感じなんかしらね。

今巻も相変わらず面白可愛い楽しかったです。

 

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