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#機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 24巻 評論(ネタバレ注意)

記憶喪失ながら、一年戦争のジオンの超エース、ジョニー・ライデンではないかと強く疑われる主人公・レッドを軸に、ザビ家の遺産技術を巡って各陣営が入り乱れる宇宙世紀ものスピンオフ。時系列的には「ZZ」と「逆シャア」の間。

正史キャラもちょいちょい登場、ヤザンがレギュラーキャラだったり、近巻では「シャアの反乱」に向け暗躍中のシャアが大暴れ。「Twilight AXIS」主役2人も準レギュラー出演。

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』24巻より(Ark Performance/KADOKAWA)

ガンダム世界の設定の矛盾にうるさいサンライズからお任せされてる感。

ザビ家の遺した兵器を巡る、地球連邦内のFSS(≒旧キマイラ)、ゴップ議長派、シャアのネオジオンの三つ巴の争い。

話の縦軸としては一年戦争終結直前にジオン公国「キマイラ隊」に何が起こったか、と、記憶喪失の主人公・レッド・ウェイラインはあのジョニー・ライデンなのか、の2つの謎が軸で、更に地球もコロニーも滅ぼすことが可能な「ザビ家の復讐装置」と呼ばれる兵器の争奪戦が軸。

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』24巻より(Ark Performance/KADOKAWA)

「ザビ家の復讐装置」を積みア・バオア・クーを無人で自動航行する旧ジオン艦「ミナレット」を巡る、おそらくこの作品の最終決戦に当たるエピソードになると思います。

ジョニー他、本作品の主要人物の多くが所属していた、かつてジオン公国軍キシリア配下の旧「キマイラ隊」は、「対ニュータイプ部隊」としてオールドタイプのエースパイロットばかりを集めたエリート部隊。

その目的は「アムロ対策」ではなく「シャアが反乱を起こした場合対策」、ということで、「シャア殺し」が目的の部隊でした。

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』24巻より(Ark Performance/KADOKAWA)

戦後、メンバーは戦死を含めて散り散りになり、本作でもFSSとゴップ議長派に分かれて旧同僚が相撃つ展開がずっと続いてきましたが、シャアが本格的にミナレット争奪戦に参入してきたことで、今巻では各陣営に散った旧キマイラたちの「シャア殺し」の本能が目覚める展開。

本作に限らずバトルもの漫画は戦闘シーンに入ると一気にストーリーの進展が鈍りますが、本作はその戦闘シーンの描写のガンダムコミカライズトップクラスの精緻さもさることながら、合間合間の過去作にリンクするセリフ群の読者サービスにも余念がありません。

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』24巻より(Ark Performance/KADOKAWA)

シャアの近代化改修ディジェ(実質サイコ・ディジェ)がサザビーやヤクト・ドーガの装備を先行ロールアウト試用していたり、「シャア発見」の報がロンド・ベルに発せられるなど、「逆襲のシャア」の足音も聞こえてきつつ、もしかして「アムロ券」「ブライト券」も発行されてんのかしら、とかちょっと期待が膨らみますね。

万が一アムロが登場するとしたら、ディジェか、ジェダか、リ・ガズィに乗ってる頃ですかね。

「ザビ家の復讐装置」が使用されることはなかったこと、シャアがこの戦いで死なないことを既に我々は知っていますが、ジョニーを始めこの作品の準オリキャラがどうなるのか、この作品自体にどうオチがつくのかね。

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』24巻より(Ark Performance/KADOKAWA)

結局アムロとシャアが好きとは言いながら、オリキャラとは言えこんだけ長期間付き合うとやっぱ愛着もそれなりに。

そういえば、オリキャラ多数のスピンオフとは言え、「正史」との整合性や精緻さで言えば群を抜いているスピンオフ・コミカライズですが、この作品が映像化される可能性って、あるもんなんですかね。

 

 

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