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あ、今日読んだ漫画

#アオのハコ 7巻 評論(ネタバレ注意)

週刊少年ジャンプ、本誌連載の青春恋愛漫画。

中高一貫校、バドミントン部の1年のホープ・大喜(♂)と、同じ体育館で練習する女子バスケ部の2年で学校のアイドルで大喜の憧れである千夏先輩(♀)。

部活違い・学年違いながら、早朝自主練で千夏先輩と言葉を交わすようになった大喜が、ある朝自宅で目覚めてリビングに降りると、そこには千夏先輩の姿が!

千夏先輩は親の海外転勤に際してもバスケの夢を諦められず、バスケ部OG同士の母親同士のツテで大喜の家に下宿することになった。

という同居設定の青春恋愛もの。コメディ要素ももちろんありますが、成分比的にラブコメ作品じゃないですね。青春恋愛もの。

『アオのハコ』7巻より(三浦糀/集英社)

千夏先輩のバスケにかける覚悟を知った大喜は、彼女にふさわしい男になるべく、自分もバドミントンでインターハイ出場を目指すことに。

新体操部の期待のホープで大喜の幼馴染で片想い中のサブヒロイン・雛を交えた片想い三角関係。

図にするとこうなる。

雛→(好き)→大喜→(好き)→千夏先輩

この図、要る?

千夏先輩・雛の両ヒロインと、追いかける背中であるバドの先輩がインターハイ出場した中、インターハイを逃した大喜は独り求道的な努力を続けていた…

『アオのハコ』7巻より(三浦糀/集英社)

競技と恋愛のモチベが密接に結びついた青春ラブコメで、また男子高校生目線で内心が見えにくいヒロインたちが聖女のように描かれがちで、『タッチ』『ラフ』などのあだち充のスポーツラブコメ作品群を想起させます。

が、とても青春らしい話ですが置いていかれるコンプレックスや努力が中々実らない苦しい心情の描写、ヒロインたちが可憐な画風に対して展開はなかなか重たいというか重苦しいっスね、という。

『アオのハコ』7巻より(三浦糀/集英社)

青春の重苦しさ描写的にやっぱりなんかタイトルも似ている、宮本輝の『青が散る』を思い出してしまいます。

ヒロインも同居ものながらまたストイックで「バスケに集中したいので恋愛封印」みたいな、少年漫画の恋愛作品枠のヒロインとしてメタに無愛想すぎるところがありましたが、前巻でやや雪解け、というところ。

『アオのハコ』7巻より(三浦糀/集英社)

と、ここんとこちょっと重たい展開が続き今巻も途中までは重かったんですけど、競技面で大喜が覚醒して展望がひらけたり、千夏先輩とのポジティブなシーンが重なったりと、競技・恋愛両面で「脈アリ」な展開が重なって、(エッチな意味じゃなく)「読者サービス」な巻だったな、と。

ヒロインたちは可愛いんですけど「同居ラブコメ」要素の割りに、全体的に(エッチな意味じゃない)「読者サービス」が、重苦しい描写に押されて不足気味な作品なので、今後も軽くてポジティブな「読者サービス」がもう少し増えると嬉しいな、と思います。

とか思ってたら、巻の後半からはちょっと競技を離れて、秋ということで文化祭編なんですが、文化祭の描写が劇の演目「白雪姫」で本当にキスするのか問題やメイド喫茶など、

『アオのハコ』7巻より(三浦糀/集英社)

いきなり軽くなってコメディ寄りの「ラブコメ漫画の文化祭」のコッテコテのベッタベタをやり始めてでちょっと笑ってしまったw

「文化祭の劇・白雪姫でキスシーンで揉める漫画」「文化祭でメイド喫茶をやる漫画」でカテゴリタグが作れてしまうなw

 

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