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#カワイスギクライシス 6巻 評論(ネタバレ注意)

宇宙を股にかけて版図を広げるアザトス帝国。

その辺境調査・侵略を任務とする宇宙船が地球に接近。凄腕美少女エージェントのリザは先遣調査員として地球に潜入、帝国の地球への対応を決定づけるべく調査を開始。

人類の文化レベルを調査すべく入った飲食店「猫カフェ」で、この世のものとは思えない生物と遭遇してしまう…

『カワイスギクライシス』6巻より(城戸みつる/集英社)

という、猫を知らない宇宙人が地球で猫に出会ってメロメロになる話。宇宙のペットはあんま可愛くないらしく、猫の可愛さへの耐性ゼロの彼女たちが繰り広げるドタバタコメディ。

猫を通じて地球人の友人が増えたり、母船から追加のエージェントが派遣されたりするけど、基本的に猫・犬・ハムスターなど地球の生物のモフモフな愛らしさに悶絶してるだけの漫画。

『カワイスギクライシス』6巻より(城戸みつる/集英社)

ジャンルは「馬鹿馬鹿し可愛い面白い」。「狂騒」という言葉がぴったりのにぎやかなドタバタギャグコメ。

割りと出オチな作品なんですけど、動物の可愛さに対する狂気じみたリアクションをベースに、

・登場する動物を増やす

・動物の可愛さに悶絶するキャラを増やす

『カワイスギクライシス』6巻より(城戸みつる/集英社)

・動画サイト、SNS、近所付き合い、動物の誕生日、海水浴お出かけ、などの動物飼育におけるシチュを増やす

・スペースオペラっぽい設定に沿ったSFシチュを増やす

などなどの要素追加とその組み合わせで延々面白いです。

『カワイスギクライシス』6巻より(城戸みつる/集英社)

出オチの一発ネタの延命手法としては、『姫様拷問』が発想の転換や意外性、変化球の球筋の違いで勝負してるのに対して、こっちはキャラと要素を増やして保たせる昔ながらのベタで王道で、やってること自体はずっと同じ豪速球のストレートを投げ続けてるだけなんですけど、ギャグコメとして「ハイテンション」と「狂気」は強いと言うべきかw

他人の「好き語り」はそもそも聞いてて楽しいよね。

 

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