AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#ルパン三世 異世界の姫君 4巻 評論(ネタバレ注意)

とっつぁんのトレンチコート、赤すぎねえかw シャアかよw

至宝「存在しない国の金貨」を盗みに入ったルパン三世一味は、盗みは首尾よく成功したものの、ICPO銭形警部の追跡を振り切るためにバラけたところで、それぞれが潜った扉を通じて中世ファンタジー異世界へ。

アイソプミア王国。

『ルパン三世 異世界の姫君』4巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

人間とエルフとドワーフの3つの種族による協定で成り立つ連合王国。しかし王宮は怪しげな魔女に壟断され、王国中を陰謀の影が覆っていた。

次元はドワーフの里で、五右衛門はエルフの森で、それぞれモンスターを退治するなどしつつ現地に馴染みつつ仲間との合流を目指し、亡命同然に家出し連れ戻される途中の王女を行きがかり上の都合で誘拐したルパンは、彼女の依頼で国盗りを目指すこととなった。

『ルパン三世 異世界の姫君』4巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

という、ルパン三世のお馴染みの一味が銭形ごと異世界ファンタジー世界に転移してしまうコミカライズ。

バラバラに転移したルパン・次元・五右衛門がそれぞれ旅の伴侶となったヒロイン(王女・エルフ美少女・ドワーフ美少女)を伴って合流、銭形警部もやってきて騎士団と共にルパンを追い、不二子は悪い魔法使いが牛耳る王宮に潜入して虎視眈々と漁夫の利を狙う、といつもの体制に。

物語のキーになりヒロインでもある王女が体制側である魔女に攫われ、ルパン一味が王女の奪還に王都に乗り込むぞ、というところから。

『ルパン三世 異世界の姫君』4巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

今巻でルパン、次元、五右衛門、銭形が乗り込んだ王城でそれぞれ魔女・暗殺者たち・魔法騎士と1on1で対峙。特に次元vs暗殺者、五右衛門vs暗殺者にページが多く割かれ、決着まで。

この暗殺者たちにまつわるエピソード、別に『ルパンⅢ世』じゃなくてもいい、『ワンピース』でも『修羅の門』でも、バトルものだったらなんにでもハマりそうなエピソードで、キャラも今巻ポッと出、作品の流れからすると異質でちょっと浮いてるんですけど、ビターな哀愁が漂う良エピソード。

『ルパン三世 異世界の姫君』4巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

遥か昔の王の命令によって「いつか異世界からやって来る(かもしれない)勇者」を倒すためだけに、闇の技を磨き血を遺してきた暗殺者集団の家系の最後の2人。

歴代、人生をかけてただ磨き継いできた技を振るう機会すら与えられなかった、彼らの前に現れたのは、死線をくぐり抜けてきた歴戦のガンマン・次元大介と剣士・石川五右衛門だった…

『ルパン三世 異世界の姫君』4巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

『ルパンⅢ世』じゃなくてもいいエピソード、とは言ったものの、彼らの刃を受ける立場の次元と五右衛門のハードボイルドなリスペクトがハマるんですよね。武士道というより騎士道というより、もっとゴツゴツと武骨で、もっと生命が軽くて重い、「戦士道」とでも言うか。

作品の本筋からすると脇道もいいとこなんですけど、『ルパンⅢ世』らしからぬ、でもとても次元と五右衛門らしい、良いエピソードだった。ちょっと驚いた。

 

 

aqm.hatenablog.jp