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#アルスラーン戦記 18巻 評論(ネタバレ注意)

表紙はエステル(エトワール)。

何度も書いてますが、自分はエステルの"あの"扱いで原作小説の第二部に愛想が尽きて、読むのをやめてしまいました。

「アルスラーン戦記」18巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

お前らエステルいじめんなっつってんだろ!この子が何したってんだよ!ぶっ転がすぞ!

田中芳樹の高名なファンタジー戦記を荒川弘がコミカライズという鉄板漫画。

原作でいうと第一部の終盤、原作全7巻の7巻相当ぐらい、『王都奪還』あたり。

虜囚の身から自力で脱出し、救国の軍を起こした息子の軍勢に合流したアンドラゴラス王に「兵力5万を集めるまで帰参するにあたわず」と追放されたアルスラーン王子。

彼を慕って軍を脱出した少数精鋭・一騎当千の部下たちと訪れた港町ギランで海賊や悪徳領主を制圧。

一方、アンドラゴラス率いるパルス軍はペシャワール城を進発、王都エクバターナに向かって進軍を始めた…

「アルスラーン戦記」18巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

ということで、今巻はアンドラゴラス軍とルシタニア軍が平原で激突、暗躍するヒルメスや力を蓄えたアルスラーン軍は漁夫の利の間隙をついて王都へ向かう。

「風は王都へ」という感じで全ての勢力が決着を求めて王都に集まりつつ、というところ。

「アルスラーン戦記」18巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

連載始まった頃は「このペースでコミカライズなんて第一部終わんのに何年かかるんだ」と思ったものですが、原作6冊分を9年(ぐらい)かけて、終わりが見えてきましたね。

原作リスペクトの強い忠実な構成、大量の主要登場人物の描き分け、描くのが大変ながら労を惜しまない会戦の描写と、相変わらずコミカライズにあたってこれ以上ない「当たり作画」。

「アルスラーン戦記」18巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

「蛇」絡みも原作に忠実なので、第二部もおそらく描かれることになるんだろうと思います。

遠い先のことだと思ってましたけど、コミカライズの第一部も最終決戦展開を残すのみで、そろそろこっちも「第二部を読むや読まざるや」、考え始めないといけない。

コミカライズを担当する荒川はここまで原作にとても忠実で、「わかりやすくすること」「少年漫画ナイズすること」を除けば展開の改変をほとんど封印してきてますが、極めて個人的な好みを言えば、第二部からはその封印を解放して欲しい。

ぶっちゃけ原作の第二部、全然面白くない。

「アルスラーン戦記」18巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

まあでも、ないだろうなー。

 

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