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FSS (NT2023年1月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-1 緋色の雫 Both3069」。

扉絵コミで15ページ。

  

他の号はこちらから。

aqm.hatenablog.jp

以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

・なんでクッソ忙しい師走の深夜にワールドカップなんてやるかね…生活リズムがボロボロ…

 

(扉絵)

スタント遊星の図と解説テキスト。

 

(本編)

先月のバランシェ・ファティマ・ファッションショーの続き。

「ファティマたちがつなぐ奇跡のリレーは…年をまたいで、ついに完成!?」(ニュータイプ2023年1月号より)

 

(所感)

扉絵

実績的には「扉絵に登場」=「近々本編に登場するフラグ」ですが、どう考えてもまともなやり方で近々スタント遊星接近にまつわるエピソードに辿り着けるとは思えないので、「緋色の雫」のエピローグが「未来回想〜カラミティ星爆発2〜」になりそうな予感がしますね。

カラミティ星爆発は未来回想で軽く触れて終わりかな。

 

本編

良くも悪くも『FSS』らしい回だな、という。

 

単行本のパーツとしては意義がありますし、誌面上の華やかさ・デザインの描き分けは華麗ですが、連載の単話として見ると前号の延長でしかなく、物語の進展もなく。

この回の意義や評価は、この後「ダイ・グが何を語るか」と、「顔見世したキャラや伏線をどれだけ活用できるか」によって変わるので、今月時点では内容について特に感想も考察もないです。ダイ・グの演説次第では、今月号を振り返って「神回」になるかもしれません。

予想というか、「あと11人クイズ」も来月号見りゃ載ってることですし、自分で「バランシェ・ファティマ名簿」を消し込んでいく作業を想像してみても特に楽しそうには思えないですし。

作者が書いてるとおり、「ファッションショー」ですよね。

 

自分の中では、作者と自分の年齢から「作者生命」「読者生命」(残り寿命)をある程度想定して、「FSSが読めなくなるまであと〜巻」「FSSが読めなくなるまであと〜話」のカウントダウンが既に始まっているんですが、

「このファッションショーに貴重な残り話数のうちから3話もかけてる場合か?」

とは思います。

ただもう、『FSS』はしょうがないんですよ。

 

「緋色の雫」は年内完結予定、17巻は年内発売目標、って予告されたの、ついこないだ、8月発売の9月号ですよ。

5話分を描く間にすら、自分で計画して予告した構成変わっちゃってんですよ。

たぶんこのバランシェ・ファティマ・ファッションショー、9月号の時点では思いついてなくて予定になかったんですよ。

でも思いついちゃった。

で、思いついちゃったら描かずにはいられない。

そのおかげで17巻の出版予定が狂っても、18巻の構成が変わってしまっても、描かずにはいられない。我慢できない。編集も止められない。

 

商業作家としては手のつけようのない芸術家肌・職人肌なんですけど、この作品ずっとこうだったからしょうがねんだよ、もう。こうじゃなかったら、永野護が描きたいように描かなかったら『FSS』じゃねんだよ。

もうね、ベルベットなんか、どうせもっかいちょろっと未来回想に1コマ2コマぐらい出て終わりだよ。下手したら「そういえばカラミティ星爆発とベルベット昔1回描いたわ」っつって余計なこと思い出して二度と出てこねえよ。

しょーがねんだよ、永野護がファッションショー描きたくなったんだから。永野には今しかねえんだよ。しょーがねんだよ、表紙絵の絵の具が乾かないから17巻は来年になんのが『FSS』なんだよ。しょーがねんだよ、こっちも懐かしのファティマたちが笑顔で元気そうでちょっと嬉しかったんだから。

『FSS』は思ったより長生きしたジジイが描いて、思ったより長生きしたジジババが読む漫画になりゃいんだよ。

 

とキレ気味に擁護して終わります。擁護だったよな?