現役時代を不完全燃焼で終えた新米コーチ・明浦路 司(あけうらじ つかさ)(26歳♂)が、高い身体能力を持ち競技への情熱を燃やす小学5年生の少女・結束(ゆいづか) いのりと出会う、フィギュアスケートもの。
基本シリアス進行ながらこまめにコメディで空気を抜いてくれて、エモくて泣けるのと同時に読んでて楽しく、読みやすい。
6年生になり6級に。ノービスへの挑戦権を得たいのりは、全日本への道・ノービスA予選中部ブロック大会に出場、優勝。
脇役の小さなエピソードがいちいち重くて、良いんだよな。この漫画。
しかし「ブロック大会で優勝するための構成」を選んだいのりには、代償として「3回転ルッツと3回転フリップをまだ跳べない」という、全日本大会で勝つには重たすぎる課題が残された。
全日本ノービスAまでの時間は残りわずか…
ということで、今巻はブロック大会と全日本大会の幕間の特訓編。
読者の意表をつく展開の後に更に意表をついて、大変エキサイティングな特訓編。
イヒョ〜! 小学生の伸び代ェ…
あとわけあって新潟に向かう車中でいのりのハイテンションが、お子様すぎてとても可愛らしい。
全日本ノービスA開幕に向けて、新たなライバルたちも続々と登場。脇役ライバルのキャラデザインのみならず、その人生の描き分けの幅が広くて大変よいです。
ということで、次巻より全日本ノービスA開幕。
「オリンピック編」まで描かれると、期待して良いんだろうか。このテンションで保つんだろうか。
「まだ7巻」の「まだ小学生編」、まだジュニアですらない、「お子様すぎて可愛らしい」まだノービスなんだよな、こいつら。
この面白さは、「にも関わらず」なのか、「だからこそ」の二面性故なのか。
aqm.hatenablog.jp