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#放課後ひみつクラブ 1巻 評論(ネタバレ注意)

巨大学園都市「ユーカリの葉学園」に高校の新1年生として入学した少年・猫田くんは、珍妙な部活勧誘チラシに導かれてたどり着いた校内の花壇のど真ん中で眠る珍妙な美少女・蟻ヶ崎千歳と出会う。

『放課後ひみつクラブ』1巻より(福島鉄平/集英社)

蟻ヶ崎さんは学校非公式の団体、SOS団じゃなかった「放課後ひみつクラブ」の設立を宣言、そのあまりの珍妙ぶりに放っておけなくなった猫田くんはこれに入部する。

かくして、巨大学園都市「ユーカリの葉学園」の秘密を探し、暴き、そして放置する二人の活動が始まった…

という学園日常ギャグコメディ。

『放課後ひみつクラブ』1巻より(福島鉄平/集英社)

やってることは『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団と似たような感じで、あれの超常現象抜き、他のメンバー抜き、という感じ。

人形や妖精のように可憐で華麗なキャラデザのヒロインが、自己中心的というよりきまぐれで自分勝手で人の話を聞かない性格ながらルックスの良さで全てが許される点、ほっとけない系やれやれ系の狂言回しの少年、という建て付けも共通。

『放課後ひみつクラブ』1巻より(福島鉄平/集英社)

自分は知らない人ですが過去作が著名な作家らしく、過去作の傾向からか当初のネットの反響ではヒロインの蟻ヶ崎さんが男の娘であることを期待する旨のコメントが目立ちましたが、今のところ作中にそれを匂わせるような要素は見られません。

きまぐれで自分勝手で顔の良い女に振り回されたい願望というのは私を含めて一部の界隈で見られますが、それを充足してくれる作品。

『放課後ひみつクラブ』1巻より(福島鉄平/集英社)

ぇぇ…

オールド少女漫画リスペクトな作風と言えばいいのか、一コマの中でボケてツッコんで更にボケてツッコんで、とセリフを幾重にも重ね、キャラの皆さん察しがいい上にネームの進行にとても協力的で、とにかくテンポが良い漫画。

古き良き短絡性を作品のカラーとして取り込んだというか、実は昔の漫画の方がテンポが早く話がいろいろ手っ取り早かった、という気づきがあってちょっと面白いですね。

『放課後ひみつクラブ』1巻より(福島鉄平/集英社)

かわいいなオイw

令和の現代では浮世離れして狂気じみてすら見える、70年代のお嬢様ヒロインっぽいw

単話完結のなんてことない珍妙な話ですが、

「映画は主演女優を魅力的に撮れればそれで成立する」

という、ポンポさんのセリフをなんだか思い出します。