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#ダンダダン 8巻 評論(ネタバレ注意)

霊媒師の家系(かけい)のギャルと、いじめられっ子気味で孤独なオカルトオタクの少年の同級生ガールミーツボーイから始まる、オカルトバトルなバディもの?

もう8巻か。未だにこの漫画がどうなりたいのかまだちょっとよくわかりません。

『ダンダダン』8巻より(龍幸伸/集英社)

書き出していくと

・ボーイ・ミーツ・ガール

・オタクに優しいギャル

・ラブコメ群

・ちょいエロ

・呪術廻戦、チェンソーマンなどの最近のジャンプのオカルトバトル漫画群

・うしおととら

・東京入星管理局

・GANTZ

・メン・イン・ブラック

・漫☆画太郎

あたりを足して適当に割ったような感じ。

いろんなジャンルのごった煮というか、カオスな闇鍋みたいな漫画。クリーチャーも宇宙人から妖怪から幽霊から割りとなんでもあり。

エピソードシリーズ「呪いの家」編が片付いて、「ジジ=邪視」が「戦える仲間」に加わったっぽいものの、ジジは水をかぶる(水滴がかかる)だけでもまったく制御が効かずに暴走する悪霊状態。

『ダンダダン』8巻より(龍幸伸/集英社)

ことあるごとに邪視に変身し、居候先の綾瀬家をボロボロにぶっ壊し仲間をぶっ飛ばすジジをどうにかしようと悪戦苦闘。

邪視を払うことをジジ本人が拒み、「水がかからないように細心の注意で暮らす」「変身したらすかさず周囲がお湯をかける」という対処療法にも限界を感じ、各自「ジジを鍛えてその霊力で邪視を抑え込む」「オカルンが邪視をぶっ飛ばせるぐらい強くなる」と特訓編に。

『ダンダダン』8巻より(龍幸伸/集英社)

相変わらず縦軸不在というか伏線をガン無視して、場当たり的に話が飛んだり分厚くなったり、次々回どんなエピソードになってるか予想がつかないジェットコースター展開。

ようやく、ジジと暴力以外のコミュニケーションが取れる目処がついたところで、息もつかせず新展開へ。

ちょっと奥浩哉的とでもいうか、「描きたい画」が先に在って、そこから逆算してエピソードを繋げていってる作り方?と思わなくもないですが、よくわからんねw

『ダンダダン』8巻より(龍幸伸/集英社)

倒すべきラスボスも、辿り着くべき約束の地も、提示されないまま、ただただ降りかかり続ける火の粉を払い続け仲間が増え続け経験を重ね続けてより強く成長していき続けるエピソードが重ねられます。キンタマ以外。

描写とノリと勢いと感情はもの凄いものの、未だ「物語」になっていないように自分からは見えるんですが、現実にオカルト沙汰に巻き込まれたら目の前のことに必死で多分こんな感じよね、という妙なリアリティを感じてしまうのと、「物語」になってなくたって現に面白いならそれで良くない?という気も。

というかまあ、キンタマ取り戻すの、大事ですよね。

『ダンダダン』8巻より(龍幸伸/集英社)

「そういえば、こないだ倒したアレがどうやら実はラスボスだったっぽいわ」

「へー、それよりキンタマがさー」

みたいな終わり方を平気でしそうw 

縦軸とかごちゃごちゃ気にしてないで、単話(エピソード)完結式の「学校の7不思議」「怪奇ファイル」というか、『コナン』くん的な「事件→解決→事件→解決」ものと思って読めばいんかなコレ。

 

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