#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#ご注文はうさぎですか? 11巻 評論(ネタバレ注意)

二度のTVアニメ化に劇場にOVAにTVアニメ三期も、と美少女4コマとしては大ベテラン感も漂う『ごちうさ』の1巻から11年目近くの11巻。

『ごちうさ』の略称で覚えてしまったので、未だにたまに『ごちそうはうさぎですか?』と勘違いしてしまいます。

『ご注文はうさぎですか?』11巻より(Koi/芳文社)

なんだよ「ごちそうはうさぎ」って。怖ぇよw

基本的にアニメでがっちり掴んだ固定ファンのハートがぴょんぴょんできればOK、キャラ愛と癒しのほのぼの系の多幸感あふれる美少女4コマで、「ギャグ」とか「コメディ」とかいうより「ジャンル:ごちうさ」みたいなゆるくてふわふわの優しい世界。

『ご注文はうさぎですか?』11巻より(Koi/芳文社)

ミドルティーンの女の子たちが可愛らしいファンシーな世界観、美少女4コマ界隈はオチが弱くても可愛かったら許されちゃうようなとこありますけど、この作品はちょいちょいシュールなネタが混じって「毒入りファンシー」という感じ。たまに「頭大丈夫かコイツ」と心配になる。

今巻は水着回もあるよ!

『ご注文はうさぎですか?』11巻より(Koi/芳文社)

基調はもちろん、ほのぼの日常コメディ4コマですけど、だいぶ畳みに入っているというか、夢に向かって木組みの街を出て行くことを決めてるココアを中心に、別れを予感させるセリフがちょいちょい出てきます。

彼女たちのモラトリアムというか、この木組みの街、ひいてはこの作品自体が仮宿だった、とも取れるセリフも。

甘々のファンシーでファンタジーな世界に、苦味をひとつまみ、みたいなことやるよね〜この漫画。

『ご注文はうさぎですか?』11巻より(Koi/芳文社)

この辺は好みで、「スパッと終われよ!」って思う人もいるかもしんないですけど、なんというか、一番別れを惜しんでいるのは作者なんだな、という。

次巻か、次々巻か。

『ごちうさ』も、終わっていくなあ。

『ご注文はうさぎですか?』11巻より(Koi/芳文社)

そういう刺さることを、たまに、さらっと言うよね。

 

aqm.hatenablog.jp