#AQM

あ、今日読んだ漫画

#みそララ+ 1〜2巻 評論(ネタバレ注意)

商社の事務職OLだった麦田美苑(むぎた みその)、後の通称「麦みそ」は、会社の倒産に際して一念発起、憧れていたクリエイター(デザイナー/ライター)を目指して、社長と本人含めて総勢8名の小さなデザイン事務所に再就職する。

という、アットホームな小さなデザイン事務所を舞台にしたお仕事日常コメディ。1〜2巻時点ではラブ要素なし。

『みそララ+』1巻より(宮原るり/少年画報社)

青少年誌のヤングキングアワーズ(少年画報社)でラブコメ漫画『僕らはみんな河合荘』が好評を博した宮原るりの、

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10年ぶりのリブート作。

時系列を整理すると、

〜2006年 フリーライター
2006年 新書館から漫画家デビュー、芳文社「まんがタイム」系で4コマ『みそらら』、4コマ『恋愛ラボ』連載開始
2010年 少年画報社「ヤングキングアワーズ」で非4コマ『僕らはみんな河合荘』連載開始
2012年 『みそらら』第一部が完結
2018年 『僕らはみんな河合荘』完結
2019年 『恋愛ラボ』完結
2022年 出版社を芳文社から少年画報社に移して『みそらら』連載再開
2023年 タイトルを『みそらら+』と改めた新装版を順次発行

という感じ。

『河合荘』、『恋愛ラボ』を完結させて、もう一つの仕掛かり中だった代表作を昨年からリブート。

『恋愛ラボ』完結からちょっと間が空きました。

『みそララ+』1巻より(宮原るり/少年画報社)

自分は『河合荘』で宮原るりにハマって遡り読みしたクチですが、数年ぶりに表舞台?に帰ってきてくれて大変嬉しいです。

『みそらら』の旧版も、感想ブログこそ描いていないものの全巻持ってて新装版がダブっちゃうんですけど、まあご祝儀ということで。

むしろ感想記事を書く口実ができてありがてえありがてえ。

『みそララ+』2巻より(宮原るり/少年画報社)

2月末に2冊、3月末に2冊、でたぶん4月末に2冊で既刊が新装されて、今年中に7巻が出る感じかな?

今回、久しぶりに再読しましたけど、もともと4コマの人で、青春ギャグコメの人なんで、やっぱ面白いです。

連載開始時を収録した1巻とか、こないだまで漫画家じゃなくてライターだったとは思えないw

『みそララ+』1巻より(宮原るり/少年画報社)

新装版では表紙や口絵、巻末のおまけ漫画などが差し替え・加筆されてます。

『河合荘』などを経て絵がめっちゃ上手く可愛くなってますけど、2006年当時の絵も「アレ…2023年でも十分通用するな…」という。

とはいえ、7巻以降は全編2020年代の宮原るりの絵で描かれるかと思うと、それもやっぱり楽しみですね。

『みそララ+』2巻より(宮原るり/少年画報社)

1〜6巻が表紙や加筆とのギャップも含めて、「宮原るり上達絵巻」として楽しめるのも嬉しいw

デビュー直後のはずなのに、4コマ漫画として既に相当面白ぇし。

非クリエイターのサラリーマン/公務員の仕事を見下している漫画家って、読んでて割りとすぐわかっちゃうんですけど、本作は主人公たちのライターやデザイナー以外にも、仕事で関わるいろんな仕事や、ヒロインの前職の商社事務OLに至るまで、「働く人々」へのリスペクトに満ちているのが良いですよね。

『みそララ+』2巻より(宮原るり/少年画報社)

リスペクトに欠けて痛い目を見る黒歴史までもがコミで描かれているのがまた、良い。

基本ほのぼのコメディで、挫折も描かれつつも「挫折しすぎない」ポジティブで可愛らしい、苦過ぎず甘過ぎない「働く人々讃歌」のお仕事4コマ。

まあ、その、あれだ。

『みそララ+』1巻より(宮原るり/少年画報社)

おかえりなさい。

また会えてとても嬉しいです。

 

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