中学校の同級生同士の恋愛未満を描いた隣の席ラブコメ。単純な西片くんをいつもからかってくる高木さん。
「××さんがなんとかかんとか」系の、元祖ではないが中興の祖ではあって、同級生純愛ラブコメのジャンルが息を吹き返し、スピンオフも複数抱えてちょっとした産業に。
『からかい上手の高木さん』19巻より（山本崇一朗／小学館）
しろよ！告白！
2021年に小学館漫画賞受賞、アニメが3期。ペース的には今年20巻に達して連載開始10周年、というところ。
読者が求めていることにキッチリと、ド安定、いつもの、可愛い、ピュア、胸キュン、です。もう毎巻、感想になに書くか困る。
『からかい上手の高木さん』19巻より（山本崇一朗／小学館）
しろよ！キス！
小品な未満恋愛ラブコメとしての作品のベース特色としては、「西片と高木さんがミニゲーム的に勝負をして」「高木さんがいつも西片をからかう」「西片はなんとかからかい返そうとするけどうまくいかない」というのがあるんですけど、シチュエーション自体は割りと定番イベントというか「ラブコメあるある」で、特に目新しいものではないんですけど、「絵」と「間」のクオリティの高さで推すスタイルというか。
『からかい上手の高木さん』19巻より（山本崇一朗／小学館）
聞けよ！高木さんの言うこと！なんでも！
今巻一話目から、倉庫で段ボール箱いっぱいの小道具のウィッグを見つけた高木さんが髪型七変化するだけの回なんですけど、いろんな髪型の高木さんが眼福すぎて最初の一話でもうお腹いっぱい。
『からかい上手の高木さん』19巻より（山本崇一朗／小学館）
他の髪型の高木さんも全部キャワワなので買って嫁。じゃなくて買って読め。
近年、作者は本作や別作通じていろんな「女の子の顔」を描き分けてますけど、「エース顔」というのか、デコじゃなくても可愛いよね、高木さん。
なんか途中で他社作品のヒロインおったけど。
エピソードは毎度毎度「一人Boys Be…」というか「王道でベタ」なんですけど、絵のクオリティ故にベタが許されるというか、ベタでも余裕で売りもんになっちゃうというか、
『からかい上手の高木さん』19巻より（山本崇一朗／小学館）
この可愛さのクオリティの絵で「王道のベタ」の決定版として人類史に残しておかねばならない的な。
自分でもなに言ってんだかよくわかんねえけど。
巻末には、前もあったけど、未来回想の新婚編。
そういえば、『（元）高木さん』が今回同日に2冊同時発売で、巻数の差が一冊になってもうすぐ追い抜かれそうでワロス。
『からかい上手の高木さん』19巻より（山本崇一朗／小学館）
そうか忘れてたけど、俺ら高木さんも西片も下の名前、知らねーのな。
そういえば。
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