
読切『ラスト・さんぽ』が好評で、第一話『お別れ』にリネームして連載化。
関西弁のヘタレまぬけ女子・りえ子と柴犬のポン太のコメディ寄りのお散歩日常漫画。
りえ子・小2〜大2、ポン太・0歳〜12歳の散歩の思い出をランダムに。

『今日のさんぽんた』6巻より(田岡りき/小学館)
第一話が第一話なので、第一印象でどうしてもりえ子とポン太のお別れを想起してセンチな気持ちになってしまいますが、第二話以降は普通にまぬけな日常もの。
めっちゃ普通に真剣に犬に話しかけるりえ子、人語を理解してモノローグでツッコミを入れるポン太。

『今日のさんぽんた』6巻より(田岡りき/小学館)
一方通行な意思の疎通が生み出すコミュニケーションギャップの可笑しさ、ということになろうかと思いますけど、あんま難しいこと考えずに「んふふっ…」って不気味な笑いを漏らしながら読む漫画。
時系列が行ったり来たりしつつも最後はまあ決まっているので、新刊が出たからといって何か新しい展開があったり新事実が発覚したりするわけではないです。ド日常もの。

『今日のさんぽんた』6巻より(田岡りき/小学館)
お、読み切り『ラスト・さんぽ』あらため、第一話『お別れ』のラストシーン、の続き。
ということで、基本的にりえ子が大学生になって実家を出て一人暮らしを始めて以降の時系列はほとんど描かれてこなかったんですが、今巻から「大学生りえ子」の時系列も本格的に解禁っぽい。

『今日のさんぽんた』6巻より(田岡りき/小学館)
ホントに大学生になったのか?ってぐらい、りえ子がなんも変わってねえなw
時系列が後ろというか上というか「向こう」に拡がったので、描かれる話の幅もちょっと拡がっていったりするんですでしょうか。
構成的には『それでも町は廻っている』的に時系列がエピソードごとに前後に飛びまくるので、匂わせパズル的にりえ子の人生やポン太の犬生に起こる出来事を、いろいろできそうでもありますけど、

『今日のさんぽんた』6巻より(田岡りき/小学館)
ずっと変わらない「終わらない日常」で在って欲しくもあり、なかなか複雑です。
まあ、俺が決めることじゃねんだけど。
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