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#生きてるうちに推してくれ 2巻 評論(ネタバレ注意)

霊が視える体質のミサキは、18歳で上京しスカウトされて地下アイドルグループのメンバーとなったが、霊が視える故の少女時代以来の挙動不審が原因でグループ内での人気はイマイチで、推してくれるファンは脳みそ見えかかってる霊だけだった。

出待ちのファン(霊)に付きまとわれているところをライブハウスの近所のお寺の坊さんに救われ、話したところ、お互いの「霊が視えるだけ」「無意識に霊を吹き飛ばせるだけ」という特異体質を知る。

『生きてるうちに推してくれ』2巻より(丹羽庭/小学館)

坊さんは「俺と組んで『祓い屋稼業』で一儲けしよう」と持ちかけ、金というかアイドルとしての営業ノルマ(ライブ後のチェキ撮影1枚1,000円×20)に困っていたミサキは嫌々これに応じる羽目になった…

という、アイドルガール・ミーツ・ボーズな除霊コメディ。バトル漫画ではないです。

自分は名前は知ってるけど読んだことはない、『トクサツガガガ』の作者さんの現作。

『生きてるうちに推してくれ』2巻より(丹羽庭/小学館)

坊さんの特異体質も「結界体質」というか無意識に一時的に霊を吹っ飛ばすだけのボディガード的な使われ方で、

除霊手段は主にミサキの「霊が視え話せる」体質を生かした人生(?)相談で成仏させる、というもの。

「ファンに対する地下アイドル」「霊に対する祓い屋」に、相手に対するホスピタリティが共通する、という視点で、アイドル活動での気づきや経験が除霊に、除霊の経験がアイドル活動に、相互にフィードバックされる、という建て付け。

『生きてるうちに推してくれ』2巻より(丹羽庭/小学館)

今巻は、とあるスナックに居着いた冴えないおっさんの霊のお祓い、商店街のクレープ屋の前でうめき声を上げ続ける霊のお祓い、霊体質のミサキの高校時代の回想エピソード。

一見、地下アイドルが坊さんの除霊稼業の助手をする、というアイドルとして無駄な時間を過ごしているように見えますが、各エピソードがミサキのアイドルとしての気づきや成長、原点などに繋がっていて、

『生きてるうちに推してくれ』2巻より(丹羽庭/小学館)

このままいったらミサキはもの凄いトップアイドルになっちまうんじゃねえかっていうw

「すべての霊はアイドル道に通ず」ですねw

各エピソードきれいにまとめて「いい話」風にしつつも、進行は基本的にギャグコメです。

こんなに「チキショー!」ってセリフが似合うヒロイン、なかなかいないw

『生きてるうちに推してくれ』2巻より(丹羽庭/小学館)

過去回想エピが読んでてちょっと可哀想なので、ミサキに優しくしたげて。

 

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